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静電加速器を用いた自由電子レーザのための光電効果型高輝度電子銃の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08780460
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 プラズマ理工学
研究機関宇宙科学研究所

研究代表者

水野 貴秀  宇宙科学研究所, 宇宙探査工学研究系, 助手 (50270442)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード光電効果 / 自由電子レーザ / 静電加速器 / スミス・パーセル効果
研究概要

本研究では、自由電子レーザのための、静電加速器にエキシマレーザを使用した光電効果型電子銃の最適化を理論的・実験的に行った。
電子ビーム軌道シミュレーションコードE-GUN2oを使用して、加速管内における電子ビームの挙動を明らかにした。この結果、初段加速電圧を10kVから20kVに増加させることによって、加速最終段で得られる電子ビームの半径が小さく抑えられ、約5πmm・mradが得られることが明らかになった。カソード材料はAl,Mg,CuについてKrFエキシマレーザを使用して実験を行った。仕事関数が低いAl,MgはCuよりも量子効率は高いが、損傷を受けやすく劣化が早いためCuよりも寿命が短いことがわかった。これは、電子顕微鏡による表面の観察から、電子銃の真空度が10^<-6>Tott程度と低いためにイオンボンバートメントが発生して劣化したと考えられる。
加速電圧600[kV]、初段加速電圧20[kV]、に対してエキシマレーザ照射径5[mm]、繰り返し1[Hz]のとき、ビーム電流0.56[A]が得られ電流密度は67[mA/mm^2]であった。電流密度が小さい原因は、加速装置の電位勾配をコロナ放電によっているため、電位勾配の一様性がくずれて電子軌道が乱れ、集束できなかったためと考えられる。この電子ビームを周期2.5mmの回折格子近傍を通過させることによって、スミスパーセル型自由電子レーザ(51GHz)の発振出力350[μW]を得ることに成功した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Mizuno: "Single-mode operations of a circular free-electron laser" Physical Review Letters. 77・13. 2686 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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