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表皮内ナチュラルキラー活性による紫外線誘発皮膚癌細胞の認識機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08780509
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関金沢大学

研究代表者

石垣 靖人  金沢大学, 薬学部, 助手 (20232275)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード紫外線発がん / ナチュラルキラー活性 / KSNヌードマウス / 51Cr-遊離法 / ヌードベ-ジュマウス / 抗アシアロGM1抗体 / UVB
研究概要

紫外線発がんにおいては、免疫監視機構による腫瘍細胞の排除が重要な役割を担うと想定されているが、免疫監視理論の前提となる免疫系による紫外線誘発癌細胞の破壊やその腫瘍細胞認識機構についてはほとんど明らかにされていない。私はマウスを用いた紫外線発がん系においてナチュラルキラー(NK)活性が紫外線発がんを抑制している可能性を示してきた。本研究ではNK活性による紫外線発がん細胞の破壊を試験管内で再現すること、および認識機構の解明を目指して以下の実験を行った。
従来よく用いられてきた^<51>Cr-遊離法による活性の測定はアイソトープの使用が必須であったため、細胞からのラクテートデハイドロゲナーゼの遊離を指標とした非アイソトープ法を確立し、全ての測定はこの方法を用いて行った。KSNヌードマウスにUVB紫外線を照射し、別々の個体から4種類の紫外線発がん細胞を分離し培養系を確立した。同系ヌードマウス脾臓細胞をNK細胞として、分離した腫瘍細胞への細胞障害活性を測定したところ、腫瘍細胞間でばらつきが見られ感受性細胞群と抵抗性細胞群に分けられた。私がKSNヌードマウスから確立したNK活性欠損マウスの脾臓細胞をNK細胞とした場合に感受性細胞に活性は認められなかった。また、NK活性を除去できる抗アシアロGM1抗体を投与したマウスから調製した脾臓細胞も紫外線誘発腫瘍細胞を破壊できなかった。この2つの実験結果から、検出された細胞障害活性は確かにNK活性に担われていることが判明し、NK活性に紫外線で誘発された腫瘍細胞を排除する能力があることを試験管内で証明した。また、抵抗性細胞にUVB紫外線を照射したところ、非常に高い感受性を獲得することを観察した。今後、これらの実験結果に基づき、感受性を調節する膜表面抗原の同定を目指して研究を進めていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Ishigaki: "New immunodeficient mouse strains bred by introducing beige and xid mutations into the KSN nude strain." Laboratory Animal Science. 46. 418-424 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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