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水銀耐性遺伝子の機能解析と汚染地域の浄化への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08780526
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境保全
研究機関摂南大学

研究代表者

清野 正子  摂南大学, 薬学部, 研究員 (30239842)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード水銀耐性遺伝子 / 水銀浄化 / Pseudomonas K-62 / mer オペロン / merT merp(水銀輸送遺伝子) / DNAシークエンス / 環境汚染
研究概要

現在、水銀による環境汚染はアマゾンをはじめとする世界各地で進行しており、環境からの水銀の除去は早急に解決されなければならない問題である。そこで筆者は水銀耐性菌(Pseudomonas K-62)の水銀代謝機構を遺伝学子レベルで解明するこよにより、微生物を利用した水銀浄化モデル系を確立することができると考えた。筆者はこれまでの研究において以下の知見を得ていた。本菌のpMR26上に存在する水銀耐性遺伝子を含む遺伝子断片の大腸菌へのクローニングに成功した。また、本菌の水銀耐性遺伝子を形質転換した大腸菌は水銀耐性をあらたに獲得していることを見出した。
本年度はこの水銀耐性遺伝子の構造及び機能を解析することに焦点を合わせ、以下の知見を得た。本遺伝子の塩基配列決定を行った結果、merR (regulator)、operator/promoter、merT (transport protein)、merP (mercury binding protein)、merA (mercuric reductase)、ORF (open reading frame)、及びmerBl (organomercurial lyase)から成るmerオペロンを形成していることが明らかとなった。さらに、水銀の輸送におけるmerT-merPの関与について検討したところ、merT-merPは無機水銀および有機水銀であるフエニル水銀の菌体内への輸送に関与することが明らかとなった(Y.Uno,M.Kiyono et al.,1997 Biol Pharm Bull)。水銀化合物を菌体内へ取り込む能力を持つmerT-merPは環境中に存在する水銀化合物の回収の役立つことが期待される有用遺伝子であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshio Uno: "Phenylmercury transport mediated by merT-merp genes of Pseudomonas K-62 plasmid pMR26." Biol.Pharm.Bull. 20・1. 107-109 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshinari Nakamura: "Cytotoxic effect of sodium nitroprusside on PC12 cells" Chemosphere. 34・2. 317-324 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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