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絨毛癌細胞が異常産生するシアリルα2→6残基結合糖鎖の生合成機構

研究課題

研究課題/領域番号 08780567
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 構造生物化学
研究機関(財)佐々木研究所

研究代表者

福島 慶子  (財)佐々木研究所, 生化学部, 研究員 (10250010)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード絨毛癌 / アルカリ性ホスファターゼ / 絨毛性性腺刺激ホルモン / α2,6-シアリルトランスフェラーゼ / 酵素活性測定 / キカラスウリレクチン-1
研究概要

ヒト絨毛癌細胞株JEG-3が産生する胎盤型アルカリホスファターゼ(ALP)並びに絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)についてキカラスウリレクチン(TJA-I)を用いたレクチンカラムクロマトグラフィーを行った。TJA-IはSiaα2→6Galβ1→4GlcNAc残基を認識し、糖蛋白質分離に関する有用性は既に報告している。ALPは酵素活性測定、hCGはELISAによりその結合性を調べたところ、約30%が結合画分に回収された。一方、精製された正常ヒト尿中hCG及び胎盤性ALPについて同様にTJA-Iカラムクロマトグラフィーを行ったところ、結合する分子種は認められなかった。したがってJEG-3細胞におけるシアリルα2→6残基の異常産生が明確にされた。そこで、正常ヒト胎盤組織とJEG-3細胞からミクロソーム画分を調製し、N-アセチルラクトサミンを基質としてα2,3-シアリルトランスフェラーゼとα2,6-シアリルトランスフェラーゼの活性測定を行った。その結果、蛋白量当たりのα2,6-シアリルトランスフェラーゼ活性が癌化に伴って約3倍に増加していることが判明した。したがって、シアリルα2→6残基出現の背景にα2,6-シアリルトランスフェラーゼ活性上昇が存在することが明らかになった。現在、両シアリルトランスフェラーゼのmRNA量をNorthern blot法を用いて調べるために、RT-PCR法によりプローブ作製が終了したところである。α2,6-シアリルトランスフェラーゼの転写調節機構を含めて癌化に伴うα2,6-シアリルトランスフェラーゼの発現機構を明らかにしていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Fukushima,K.et al.: "Synthesis of lipid-linked oligosaccharides is dependent on the cell cycle in rat 3Y1 cells" J.Biochem. (Tokyo). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ohkura,T.,et al.: "A partial deficiency of dehydrodolichol reduction is a cause of carbohydrate-deficient syndrome type I" J.Biol.Chem.272. 6868-6875 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Fukushima,K.et al.: "Lectin-like characteristics of recombinant human interleukin-1β recognizing glycans of glycosylphosphatidylinositol anchor" J.Biol.Chem.(1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 福島慶子: "肝産生ALP糖鎖と癌性変化" 臨床科学. 33. 157-163 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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