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タンパク質発現のための無細胞タンパク質合成系

研究課題

研究課題/領域番号 08780570
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 構造生物化学
研究機関理化学研究所

研究代表者

木川 隆則  理化学研究所, 細胞情報伝達研究室, 研究員 (20270598)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードタンパク質 / 無細胞タンパク質合成系 / 安定同位体標識 / NMR / 部位特異的標識 / 高次構造 / tRNA / 発現系
研究概要

無細胞タンパク質合成系では,生細胞を用いた発現系で問題となる生体維持機構の制約を受けにくく,しかも,系自体を人為的に改変することにより,目的タンパク質の発現に最適化したり,生細胞を用いた発現系では調製不可能なタンパク質を調製することが可能である.
このような無細胞系の特色を利用した発現技術として,コドンとtRNAの対応関係を巧妙に利用することにより,タンパク質上の特定の位置に特定の(20種のアミノ酸とは限らない)アミノ酸を,特異的に導入する方法がある.ところがこの方法では,極めて少量(μgオーダー)のタンパク質しか得られず,タンパク質の機能構造研究への利用は極めて困難であった.
この技術を利用して,タンパク質の特定の残基のみを安定同位体標識することができれば,これまでは解析が困難であった,分子量が数万以上のタンパク質,及びタンパク質間相互作用を,NMRを用いて迅速に解析することが可能になり,構造生物学が更に進展すると期待されるが,極めて少ない合成量が大きな問題であった.そこで,研究代表者がこれまでに開発してきた無細胞大量発現技術と,tRNAの大量調製技術を組み合わせ,更に,これまでの無細胞系に関する知見を基に各種反応条件を検討することにより,この部位特異的タンパク質安定同位標識技術を実用化することに成功した.この技術を用いて,Rasタンパク質の標的分子との相互作用を担うエフェクター領域にある32位のチロシン残基のみに,^<15>N標識が導入されたRasタンパク質を,mgオーダーで調製してNMRスペクトルを測定することに成功した.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kim,D.-M.: "A highly efficient cell-free protein synthesis system from Escherichia coli" Eur.J.Biochem.239. 881-886 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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