• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中枢神経系の性分化におけるアロマターゼの機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780600
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

本田 伸一郎  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (40257639)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアロマターゼ / 遺伝子発現 / 性分化
研究概要

脳内アロマターゼの機能に関して、遺伝子破壊マウスの作成および遺伝子発現を調節する転写因子の固定という2つの観点から、以下の研究を行なった。
1)マウス・アロマターゼ遺伝子には、少なくとも脳および卵巣特異的な2つのエクソン1が存在し多重エクソンを構成している。そこで脳アロマターゼの機能を選択的に領域を欠損させるため、本遺伝子の脳特異的エクソン1およびプロモーターを含む欠損するよう構築したベクターを用い、遺伝子ターゲッティングを行った。スクリーニンングによって得られた6個の相同的組み換えES細胞クローンから、発生工学的手法によりキメラマウスを作製した。今後、得られたキメラマウスを用いて脳アロマターゼ機能欠損マウスを作製し、その性行動および内分泌パターンの変化を調べる予定である。
2)マウス脳特異的プロモーター活性の解析を胎児脳初代培養細胞を用いて行い、高い活性を示す上流約200bpの領域がコアプロモーターを形成することを示した。DNaseIフットプリント法、ゲル移動度シフト法を用いて-200bp領域内に結合する胎児脳核抽出液中の因子の解析を行い、Aα、Aβ、B-サイトの3つの異なる結合配列の存在を明らかとした。B-サイトは塩基配列や競合実験より、C/EBPファミリーの結合配列であることが示唆された。他のふたつのサイトには、未知のタンパク性因子が相互作用していた。Aα結合活性は測定したすべての臓器において検出された。Aβ結合活性は脳、肝臓、腎臓などで検出されたが、副腎、精巣、卵巣などには認められなかった。また脳においてのAβ結合活性は胎児期から新生児期にかけて高く、成体ではほとんど存在していなかった。さらにこれらのサイトの変異によりプロモーター活性は著しく低下することから、これらがシスエレメントとして脳アロマターゼの発現調節に関わっていることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi