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マイコプラズマ低分子RNAの構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 08780639
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関弘前大学

研究代表者

元山 千里 (牛田 千里)  弘前大学, 理学部, 助手 (50250593)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードMCS4 RNA / U6 snRNA-like / Mycoplasma capricolum / small RNA / GAPDH
研究概要

本研究はマイコプラズマ(M.capricolum)の低分子RNAの一つ,MCS4 RNA(真核生物のU6snRNAと類似した塩基配列をもつRNA)の構造と機能の解明を目的としている。平成8年度科学研究費交付期間内には、1)MCS4 RNAと特異的に結合するタンパク質の同定,2)他の原核生物でのMCS4 RNA様RNAの探索,に重点をおいて研究を進めることを計画した。この結果,1)については,MCS4 RNAは少なくとも4種類の複合体を形成し得ること,そのうち2つの複合体はMCS4 RNAに特異的に結合するタンパク質を介して形成されていること,MCS4 RNA特異的に結合するタンパク質の一つが解糖系で働く酵素の一つ,グリセルアルデヒド-3ーリン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)であることが明らかになった。また,2)については,M.capricolumに最も近縁であるM.mycoidesにもMCS4 RNA様RNAは見つからず,MCS4 RNAがM.capricolum特異的に存在するRNAである可能性が強く示唆された。M.capricolumはヤギやヒツジを宿主とする寄生性のバクテリアであること,MCS4 RNAが真核生物のU6 snRNAと類似した塩基配列をもつことから,MCS4 RNAは宿主からの水平伝播によりM.capricolumに獲得されたものである可能性もある。
M.capricolumに特異的に存在するRNAであるMCS4 RNAが,あらゆる細胞に普遍的に存在するGAPDHと特異的に結合することは一見相反することのように思われる。しかしながらマイコプラズマがごく小さいゲノムを効率よく使う生物であることを考えると,M.capricolum GAPDHは解糖系での役割に加えて,MCS4 RNAに結合することによって,別のM.capricolum特有の現象に関与する働きをもつようになったのかもしれない。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2021-10-12  

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