研究課題/領域番号 |
08780651
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小川 暢男 大阪大学, 工学部, 助手 (80233419)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 出芽酵母 / 転写活性化因子 / サイクリン依存性プロテインキナーゼ / プロテインホスファターゼ / マルチコピーサプレッサー |
研究概要 |
出芽酵母において、PHO5遺伝子(抑制性酸性ホスファターゼをコードする)に対する転写活性化因子Pho4タンパク質は、サイクリン依存性プロテインキナーゼ(CDK)によりリン酸化を受けることで活性が低下する。本研究では、このリン酸化されたPho4に対するプロテインホスファターゼ(PPase)を同定する目的で、出芽酵母特有のマルチコピーサプレッサー法を用いた遺伝子スクリーニングを行った。まず、酵母細胞で高コピー数となるベクターを用いた出芽酵母遺伝子ライブラリーを野生型酵母に導入した。ここで、目的のPPase遺伝子をクローン化している株ではPho4の活性が上昇するため、PHO5発現が上昇しているはずであり、その様な形質を示す形質転換体を最終的に3種類得た。その酵母細胞からプラスミドDNAを回収して、プラスミドに挿入されている酵母DNA断片の両端部の塩基配列を決定し、その配列情報を出芽酵母の全ゲノム塩基配列データに対して検索した。しかし、PPaseにホモロジーのあるORF(翻訳可能領域)を含む挿入酵母DNA断片は得られず、それらは他の機構(CDKの不活性化など)により、Pho4の活性上昇を引き起こしていた。そこで、現在は関与する可能性のあるPPase遺伝子の欠損株を多数作成し、それらの株におけるPHO5発現を検討している。
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