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Bリンパ細胞株のヒストン欠失変異にみられる生物学的諸性質の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08780659
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

武知 進士  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10222100)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードヒストン / 欠失変異 / 分子生物
研究概要

ヒストンは真核生物のヌクレオソーム構造を形成する蛋白質であり、各サブタイプにはアミノ酸配列の異なるバリアントが存在することが知られている。これらバリアントの機能解明のために、相同組換えを高頻度で起こすニワトリBリンパ細胞株DT40を用いて、各バリアントの欠失変異株の系統的な作製を行っている。H2Bの4種のバリアントのうち3種の欠失変異株は既に作製済みである。欠失変異株の生物学的意義を検討するため、アクチノマイシンDによりアポトーシスを誘導したところ、これらのうちの1種、H2B-V欠失株の内の1クローン(H2B-Vd/c15)にアポトーシス抑制が観察された。本研究で得られた知見、成果を以下に要約する。
1アポトーシス関連遺伝子群の内、ニワトリのc-mycとbel-2遺伝子をPCR法によりクローン化し、これらの特異的プローブを用いてnorthern法で解析したところ、野生型とH2B-Bd/c15の間でmRNA量の変化は観られなかった。
2新たに作製した、他のH2B-V欠失株にはアポトーシスの抑制能が無かった。
3ターゲティングベクターの部位非特異的組換えをsouthern法により検証したが、H2B-Vd/c15にベクターのランダムインテグレーションは生じていなかった。
H2B-Vd/c15はH2B-V欠失変異の他に、自然誘発変異が生じ、アポトーシス抑制能を得ていると考えられる。
今後、本研究の展開に関する計画は以下の点である。
1唯一未作製のH2BバリアントH2B-VII欠失株を作製する。
2H2B-Vd/c15の変異をsubtractive PCR法にて検索する。
3H2B-V欠失株と野性株との比較検討により、発現変化した蛋白質を検索する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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