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HTLV-1 Taxによる細胞癌化における標的遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 08780663
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関関西医科大学

研究代表者

宮本 昌明  関西医科大学, 医学部, 講師 (70278604)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードHTLV-1 / Tax / トランスフォーメーション / 転写制御 / ディファンシャルディスプレイ / レトロウイルスベクター
研究概要

HTLV-1の転写活性化因子Taxによる細胞のトランスフォーメーションに関与する細胞因子を同定する目的で、ディファレンシャルディスプレイ法を用いトランスフォーメーション特異的に活性化あるいは抑制される遺伝子の同定を試みた。
1.野生型Tax、およびそのNF-κB活性化能あるいはCRE活性化能をそれぞれ欠失した変異体M22及びΔ3を組み込んだレトロウイルスベクターを用いて得られたウイルスをラット線維芽細胞株Rat-1に感染させ、ベクターにコードされる薬剤耐性で選択した100〜200個の独立クローンをプールした後、それぞれの細胞からRNAを調製した。
2.抽出したRNAを用いcDNAディファレンシャルディスプレイを作成し、Taxおよびその変異体の発現特異的に増減するバンド(合計86)を分類後、プラスミドにサブクローニングした。
3.野生型Taxで有意にその発現の増加が確認されたcDNAに関してノザンブロット解析を行い。RNAレベルでの発現の差を確認した。軟寒天培地中でのコロニー形成能と相関する野生型Tax及びΔ3変異体の発現にともなって転写の増強がみられるいくつかのクローンについて塩基配列を決定したところ、そのひとつはマウスCyCAP(Cyclophilin C-associated protein)のラットのホモログであった。cyclospolin-a結合蛋白(Cyclophilin C)の内在性結合蛋白であるCyCAPの発現上昇は、HTLV-1感染T細胞におけるcyclospolin-A感受性のシグナル伝達系(NF-AT)の活性化と関連する可能性を強く示唆している。
現在CyCAPの細胞トランスフォーメーションとの機能的関連、および他の未知塩基配列のクローンについてその発現様式、構造を解析している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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