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cDNAセレクション法による植物の形態形成および胚発生に関与する遺伝子の単離

研究課題

研究課題/領域番号 08780666
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関理化学研究所

研究代表者

関 原明  理化学研究所, 植物分子生物学研究室, 基礎科学特別研究員 (80281624)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードシロイヌナズナ / ラテックス粒子 / cDNAセレクション法 / コスミドクローン
研究概要

我々は、これまでにラテックス粒子に共有結合したシロイヌナズナ由来のYACやコスミドクローンのDNAを用いて、cDNAを選択することにより、染色体の領域特異的なサブライブラリーを作製し、そしてそのライブラリーからcDNAを単離する方法(cDNA selection法)を開発している。本研究では、花芽形成の遅延に関与する遺伝子(fwa)、ABAのシグナル伝達に関与する遺伝子(abil)、球状胚から心臓型胚への分化に関与する遺伝子(emb20)がマッピングされた領域付近のcDNAを、cDNA selection法を用いて単離した。
シロイヌナズナの第4染色体上に位置するabil遺伝子を含む領域をカバーする6個のコスミドクローンからなるコンティグを用いて実験を行った。これまでに、6個のコスミドクローンから計18種類のcDNAを単離した。その結果、これらコスミドコンティグ内に存在することがわかっていた遺伝子である、abil遺伝子、rps2遺伝子、カゼインキナーゼI遺伝子などが単離され、この方法により巨大なDNA領域内に存在するcDNAを正しく選択できることが示された。単離されたcDNAの中には、既知の遺伝子とホモロジーがないものや、また、カチオニックパーオキシダーゼ遺伝子や酵母のホスファチジルセリンデカルボキシラーゼ2遺伝子とホモロジーを有するものなど、新しい遺伝子が11個存在していた。単離された遺伝子の内、上記変異遺伝子の候補遺伝子について、アンチセンスcDNAを過剰発現させるベクターを構築し、遺伝子導入し形質転換植物(導入遺伝子の発現が抑制された変異体)の作出を進めている。その後、形質転換体での遺伝子の発現パターンおよび表現型を解析し遺伝子の機能を調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Seki,M.: "Amplification of long targets of approximately SOKb from cloned cosmid inserts of Arabidepsis thaliana" DNA Research. VOL.3.NO.2. 107-108 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 林田信明: "シロイヌナズナのゲノム研究の及ぼす波紋" 細胞工学別冊 植物細胞工学シリーズ. 5. 21-28 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Seki,M.: "Transient expression of foreign genes in tissues of Arabielopsis thaliana by bombardment-mediated transformation. Methods in Molecular Biology." Eds.by Salinas,J.and Martinez-Zapater,J.M.HUMANA PRESS INC.(発表予定),

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 篠崎一雄: "遺伝子ライブラリーの調製.新版 微生物学実験法." 講談社サイエンティフィク(発表予定),

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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