• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

コラーゲンゲル培養法を用いた味蕾形成機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780677
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関京都大学

研究代表者

松本 晋也  京都大学, 食糧科学研究所, 助手 (30263156)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード味蕾 / コラーゲンゲル培養 / 味覚 / 味細胞
研究概要

本研究の目的はコラーゲンゲル培養法を用いてin vitroにおける味細胞・味蕾の培養系・培養手法を確立し、味蕾の形成機構、味細胞の分化・増殖機構を明らかにすることである。そのために当該研究年度においては、ラットから単離した味蕾のコラーゲンゲル培養を試みた。味蕾は摘出したラット舌上皮下にコラゲナーゼを注入し、剥離した上皮からガラスピペットを用いて単離した。この味蕾標品をコラーゲンゲル中で培養を試みた。その結果、1)味蕾標品に含まれると思われる高粘性成分により味蕾が集合し、塊を形成してしまう2)味蕾標品に混入している雑菌による培養系の汚染が著しく培養が困難であるということが判明した。この問題を解決すべく、まず1)については高粘性成分が破壊した細胞から放出される核酸ではないかと考え、味蕾調製時にDNA分解酵素およびRNA分解酵素を添加した。その結果、粘性の減少が認められ、高粘性による問題に見通しがついたと共に、高粘性の原因が破壊した細胞から放出される核酸であることが判明した。2)については各種抗生物質を培養系に添加すること、味蕾を調製する前に舌をエタノールで滅菌することを試みたが、いずれも雑菌による汚染を完全には抑えることができなかった。この原因としては口腔内は外界からの食物が接することからそもそも雑菌が非常に多く存在している器官であることが挙げられる。しかし、現在のところ、雑菌の混入にもかかわらず、約10日間は培養を維持できるまでになっている。
現在、効果的な滅菌法、雑菌の除去方法を模索していると共に、雑菌の増殖が優勢になる前に味蕾・味細胞の分化を研究する方法論を考えている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi