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ペルオキシソームを欠損させた線虫における神経細胞の移動障害

研究課題

研究課題/領域番号 08780680
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関広島大学

研究代表者

文谷 政憲  広島大学, 総合科学部, 助手 (40243521)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードペルオキシソーム / 線虫 / ステロール運搬蛋白質 / チオラーゼ / PAS1
研究概要

ペルオキシソームを形成できないZellweger脳・肝・腎症の患者では、脳神経細胞の移動障害、筋緊張の著しい低下、反射の消失などの神経学的異常が多く認められる。私は神経細胞の移動障害とペルオキシソームとの関係を明かにすることを究極の目的とし、今年度はその前段階としてペルオキシソームの形成やその機能に関与する遺伝子を線虫より単離した。これまでに私は酵母よりペルオキシソームの形成にかかわる遺伝子(PAS1)を取得している。そこでそのアミノ酸配列を参考にして合成したDNA断片をプローブに用いてcDNAライブラリーに対するサザン法により線虫の相同遺伝子を単離した。この遺伝子は第V染色体の左腕、dpy-11からテロメア側に約6.9地図単位離れた領域に存在した。cDNAおよびゲノムの塩基配列を調べたところ、酵母PAS1遺伝子と全体として25%、機能に大きくかかわるATP結合部位では48%のアミノ酸が同一であることがわかった。このことから得られた遺伝子が線虫のPAS1ホモログであることが強く示唆された。線虫ペルオキシソームの機能にかかわる遺伝子としては、ラットの肝臓に局在するステロール運搬蛋白質x(SCPx)のN末端側に存在するチオラーゼをコードする遺伝子をクローニングした。取得したDNAに由来する蛋白質を大腸菌に生産させ、それを用いて酵素反応機構を調べたところ、SCPxでこれまでに知られている様式と同じであった。このことから、単離した遺伝子を利用することで、線虫のペルオキシソームに特異的に反応する抗体を作製することが可能と考えている。今後は単離した遺伝子を用いてペルオキシソームを欠損させた線虫を作製し、抗チオラーゼ抗体等を用いてその線虫の表現型を解析していくつもりである。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masanori BUN-YA: "A second isoform of 3-ketoacyl-CoA thiolase found in Caenorhabditis elegans,which is similar to sterol carrier protein X but lacks the sequence of sterol carrier protein 2" European Journal of Biochemistry22GD01:(発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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