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RCC1蛋白質と結合する蛋白質の同定

研究課題

研究課題/領域番号 08780681
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関九州大学

研究代表者

関 丘  九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40271118)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードRCC1 / Ran
研究概要

核蛋白質であるRCC1は、低分子量GTPaseであるRanに対しグアニンヌクレオチド交換促進因子(GEF)として働き、細胞周期の制御、DAN複製、RNAの代謝と核外への輸送、蛋白質の核移行、核の形成と構造の維持など、多様な細胞核機能に関与することが報告されている。RCC1は核内でDNA上の蛋白質複合体中に存在すると推定され、DNA上での生理機能とRCC1の活性は密接に関連していると想像される。そこで、RCC1のGEF活性が細胞核の機能を反映しているかを検討するため、in vitroで核の状態を良好に保ちながら、核内でのRCC1のGEF活性を測定する系の確立を試みた。細胞膜を選択的に透過性にして核を調整し、組換体RanとインキュベーションするとRanに対するGEF活性を検出することができた。界面活性剤を用いて調製した核でも活性が検出できた。この系を用いて同調したHeLa細胞から細胞核を調製してGEF活性を測定したが、細胞周期進行過程での明確な活性の変動は検出されなかった。一方、細胞周期の進行過程においてRCC1の機能が必要とされることが示唆されている。RCC1遺伝子に変異を持つ温度感受性変異株tsBN2細胞では、ハイドロキシウレア存在下で同調後に細胞を制限温度下に移すと、RCC1のGEF活性が失われ、同時に未成熟染色体凝縮(PCC)が観察される。そこで、この系を用いてRan-GTPを細胞にマイクロインジェクションするとPCCの抑制が観察された。なお興味深いことに、Ran-GTPγSも同様の効果を示すため、GTPの加水分解は必要でないと思われる。この結果からは、やはりRCC1が細胞核の状態を反映し、GEF活性を通してRanと共に細胞周期の制御に関与していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ohba,T.: "Premature Chromatin Condensation Induced by Loss of RCC1 Is Inhibited by GTP-and GTPγS-Ran,but Not GDP-Ran." J. Biol. Chem.271. 14665-14667 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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