研究課題/領域番号 |
08780693
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田中 秀逸 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90202431)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 神経細胞 / アポトーシス / 遺伝子発現 / 上頸神経節細胞 / 小脳顆粒細胞 / ラット |
研究概要 |
1)生後1〜2日のラットから単離し、培養7日後の上頚神経節(SCG)細胞を用いてNGF除去後の神経細胞死(アポトーシス)の初期に発現の変化する遺伝子を探索した。NGF除去により細胞死を誘発したSCG細胞から、6時間後RNAを単離し、mRNAをRAP-PCR法を用いて調べ、対照(4時間NGF非存在下に置いた後2時間40mMカリウムで脱分極処理し細胞死を抑制したもの)と比較したところ、25本のバンドに変化が見られた。それらのクローニングにより得られた約50個のプラスミドについて、リバースノーザン法を行った結果、細胞死抑制で発現の減少する3種のクローンと発現の増加する3種のクローンについて再現性が確かめられた。うち4本に付いてシークエンシング、ホモロジー検索を行ったが、3本は未知であることがわかった。ノーザンブロット法を用いて発現変化の確認を進めている。2)ベラトリジンはNa_+チャンネルの活性化剤で、細胞内へのNa_+またはCa2_+の流入、すなわち細胞の脱分極を誘導する。ベラトリジンによる脱分極の神経細胞生存/細胞死への効果を検討した。生後1〜2日のラットから単離し、培養7日後のSCG細胞では、1μM以上の濃度で用いるとNa_+,Ca2_+両イオンの流入をもたらすが、それより低い濃度ではNa_+に対し特異的に対し特異的に作用することがわかった。更に、このSCG細胞のNGF除去に伴う細胞死について調べたところ、低濃度のベラトリジン(0.25^〜0.75μM)は細胞死の進行を遅らせることがわかった。この細胞死遅延効果は明らかに細胞外のNa_+に依存しており、ベラトリジンによる細胞内Na_+濃度の増加と相関していた。このことは、神経細胞の生存/細胞死制御に関しNa_+を介した機構が存在することを示唆している。
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