研究課題/領域番号 |
08780694
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
日下部 岳広 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40280862)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 脊索動物 / ホヤ / 筋肉アクチン遺伝子 / 細胞分化 / 転写調節 |
研究概要 |
1.ホヤ筋肉アクチン遺伝子の上流領域の塩基配列の比較:3種のホヤの11個の筋肉アクチン遺伝子の上流領域の塩基配列の比較をおこなった。その結果、系統的に離れた種の幼生筋特異的アクチン遺伝子の間で保存された10bp前後の長さの配列が、各遺伝子の転写開始点から上流230bp以内の領域に見いだされた。 2.ホヤ筋肉アクチン遺伝子の上流領域の機能解析:(1)2種類のホヤMolgula oculataとMolgula occultaの幼生筋アクチン遺伝子について、上流領域に大腸菌のβガラクトシダーゼ遺伝子lacZをつないだ融合遺伝子をユウレイボヤ卵に顕微注入し、上流領域の筋肉特異的転写調節における機能を解析した。これらの遺伝子の転写開始点の上流250bpまでの上流領域が筋肉特異的な遺伝子発現に十分であることが示された。(2)Molgula oculataの幼生筋アクチン遺伝子の転写調節領域の機能を、塩基配列を人工的に改変することにより調べた。(a)筋肉特異的遺伝子発現には、上記1で見いだされた配列を含む、-35bpから-250bpの間の領域が必要であること、(b)この領域は転写開始点に対して逆向きにしても筋肉特異的な活性を保持していること、が示された。 3)ホヤと脊椎動物の間で保存された転写調節機構の解析:(1)ホヤの筋肉アクチン遺伝子の転写調節領域をlacZ遺伝子に連結した融合遺伝子をメダカ胚に導入し、レポーター遺伝子の発現の解析を進めている。(2)ナメクジウオとメダカの筋肉アクチンcDNAを単離し、遺伝子発現様式をin situハイブリダイゼーションにより調べた。これらのアクチン遺伝子の転写調節機構を調べるために、これらの遺伝子を含むゲノムDNAクローンの単離をおこなっている。現在までに、アクチン遺伝子を含むクローンがいくつか得られている。
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