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レトロウイルスベクターを用いた新しいクローニング法による肢誘導FGFの同定

研究課題

研究課題/領域番号 08780711
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 発生生物学
研究機関徳島大学

研究代表者

大内 淑代  徳島大学, 工学部, 助手 (00253229)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード線維芽細胞増殖因子 / ニワトリ胚 / 肢誘導 / FGF10 / FGF8 / Dasoku / 上皮間葉相互作用
研究概要

動物の発生において,四肢は側板中胚葉からの因子により誘導されることが知られているが,その実態は不明であった。最近,我々はFGF4がニワトリ胚体側に過剰肢(Dasoku)を誘導することができることを報告した。その後の実験から,FGF1,FGF2,FGF8がDasokuを誘導できることがわかった。しかしこれらのFGFは肢誘導時期に側板中胚葉に発現しておらず,内在性の因子ではないと考えられた。そこで,新しいクローニング法により,内在性肢誘導FGFの単離を行っている時に,京都大学の伊藤教授により新しいFGFであるFGF10がラットより発見され,このFGF10の発現パターンを調べたところ,このFGF10が肢誘導因子である可能性が高かった。そこで,ニワトリFGF10を新たにクローニングし,その発現パターンを詳細に調べた。その結果,FGF10は側板中胚葉に発現しており,しかも肢形成予定領域に発現することがわかった。肢以外にも,脳に発現していた。さらに,FGF10をRCASに組み込み,ニワトリ胚においてDasoku誘導能を調べた。その結果,FGF10はDasokuを誘導することがわかった。これらの結果から,FGF10は内在性の肢誘導因子である可能性が示唆された。興味あることに,FGF10はFGF8を予定AERに誘導し,肢成長過程においても,間葉のFGF10とAERのFGF8が上皮間葉相互作用を担っていることを発見した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Ohuchi: "A chick wingless mutation causes abnormality in maintenace of Fgf8 expression in the wing apical ridge,resulting in loss of the dorsoventral boundary" Mech.Dev.(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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