研究課題/領域番号 |
08780751
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | (財)実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
西川 慶子 財団法人実験動物中央研究所, 分子発生医学研究室, 研究員 (40257308)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 脳・神経系 / in situ hybridization / 遺伝子欠損マウス / 補体結合ドメイン |
研究概要 |
SEZ-6タンパク質の生体内での機能を調べるために、以下の研究を行ない成果を得た。 1.免疫組織学的手法を用いてSEZ-6の生体内での局在を調べる。当初の計画では抗体を作製してSEZ-6遺伝子産物の局在を解析する予定であったが、より迅速に結果を得るために、in situ hybridizationによりSEZ-6転写産物の局在を解析することにした。その結果、胎生10.5日の脊髄運動神経と終脳より発現が始まることがわかった。発生過程が進むにつれて中枢神経系で広く発現するようになる(胎生12.5日で終脳、漏斗、中脳、橋、延髄、脊髄)。成体では嗅球(僧帽細胞、顆粒細胞)、大脳(大脳皮質、海馬CA1領域、大脳基底核、嗅結節、梨状葉皮質、嗅内野)橋、延髄で発現がみられた。ポリクローナル抗体の作製については、引き続き行なう予定である。 2.培養細胞にSEZ-6を導入し発現させてその機能を調べる。この項目についてはベクターの構築のみ行なった。トランスフェクション等は行なっていない。以降の課題とする。 3.SEZ-6のゲノムのクローニング。遺伝子欠損マウス作製のためにSEZ-6のゲノムDNAをクローニングした。ゲノムライブラリーを数回スクリーニングしたが、ATGを含む翻訳開始点付近のエクソン部分は得られなかった。そこで最も上流部分のエクソン(103-763)を含むゲノムDNAを使って、ベクターの構築を行なった。エクソン部の中にPGKプロモーターネオマイシン耐性遺伝子を挿入し5'側に7.6kb、3'側に1.3kbの相同領域を持ったターゲティングベクターを完成させた。今後はこのベクターを使ってSEZ-6遺伝子欠損マウスを作製する予定である。
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