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GABAおよびオピオイド細胞の抑制を受けるLHRH細胞の、雄ラット脳における分布

研究課題

研究課題/領域番号 08780769
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関横浜市立大学

研究代表者

美津島 大  横浜市立大学, 医学部・第二生理, 助手 (70264603)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード黄体形成ホルモン / LH / γ-アミノ酪酸 / GABA / ビククリン / オピオイド / ナロキソン / GABA_A受容体
研究概要

雄性ラットの脳内でGABAニューロンやオピオイドニューロンによって抑制されているLHRHニューロンの分布を調べるため、GABA_A受容体の拮抗薬であるビククリン(BIC)やオピオイド受容体の拮抗薬であるナロキソン(NAL)を投与して、FosとLHRHに対する二重免疫組織染色を行った。まず、自由行動下にある雄性ラットに薬物を投与して15分間隔で経時的採血を行った後、過用量のネンブタールを雄性ラットに投与して速やかに4%パラホルムアルデヒド-PBで灌流固定した。生理食塩水を投与したコントロール群では血中LH濃度に変化は見られず、Fos陽性LHRHニューロンはほとんど確認されなかった。一方、BIC(50mg/kg/h)を投与した群では有意に血中LH濃度が上昇し、Fos陽性LHRHニューロンも確認された。Fos陽性LHRHニューロンは主にdiagonal band of Brocaや内側視索前野に集中した。また、NAL(5.0mg/kg/h)を投与した群でも有意に血中LH濃度が上昇し、Fos陽性LHRHニューロンも確認された。しかし、Fos陽性LHRHニューロンは主に内側視索前野の後部から視床下部内側底部に集中し、BIC投与群とは異なったLHRHニューロンの分布が観察された。以上より、雄性ラットの脳内で、GABA_A受容体を介してGABAにより抑制されているLHRHニューロンはdiagonal band of Brocaや内側視索前野に存在し、オピオイドによって抑制されているLHRHニューロンは視索前野の後部から視床下部内側底部に存在していることが示唆された。これは当研究室で舩橋らがすでに報告している発情前期の雌性ラットを用いた実験結果と一致する。しかし、BICによって発現されたFos陽性LHRHニューロンの数は、発情前期の雌性ラットよりもかなり少なかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] D.Mitsushima,et al.: "Possible role of GABA_A receptor system in the timing of proestrous LH surge in rats." Endocrinology. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] D.Mitsushima,F.Kimura: "The maturation of GABA_A receptor-mediated control of luteinizing hormone secretion in immature male rats." Brain Research. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] D.Mitsushima,et al.: "Distribution of LHRH neurons inhibited by GABA or opioid in male rats." Japanese Journal of Physiology,suppl.46. S191 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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