• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

哺乳類生体鼓膜の力学的機能性評価

研究課題

研究課題/領域番号 08780837
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関帝京大学

研究代表者

吉成 宏巳  帝京大学, 理工学部, 助手 (80220698)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード生体鼓膜 / 粘弾性特性 / 耐圧強度 / 時間依存性 / コラーゲン線維 / 疲労圧力 / 耐久限
研究概要

現在、耳鼻科においては、中耳炎、真珠腫等により失われた鼓膜の再建が課題となっている。しかし、鼓膜は機械的複合構造体であり、従って鼓膜自体の機能的・構造的な力学特性を調べ、変形から破壊に至るメカニズムを解明し普遍化しなければ、良好な臨床結果を得ることが困難である。以上の観点から、本研究では鼓膜の破壊過程やその際の構造的・力学的作用について、豚生体鼓膜を用いた圧力負荷破断試験などを行い、鼓膜の機能的・構造的力学特性を調査した。
航空機への搭乗やスキューバ・ダイブ等、比較的変化の緩やかな外圧を長時間受ける場合を想定した圧力クリープ試験では、介達性鼓膜破断が時間依存型の発生形態をとることが示された。また、中耳腔の未発達による嚥下効果や鼻すすり等を想定した繰り返し陰圧負荷試験(圧力疲労試験)においては、生体鼓膜には繰り返し圧負荷に対して耐久限が存在し、強度劣化の度合いには限界があること、従って疲労圧による劣化は鼓膜の構造的な破壊が原因であるとの結果が得られた。別に行った調査では、圧力負荷時の鼓膜に生じる歪分布が特異な部位に集中すること、その部位が介達性破断の集中発生する部位に一致することが確認され、先に行った幾何学的簡易シミュレーションの結果と一致した。ちなみに陽圧時においては鼓膜は歪を均等化する線維構造を有していることが確認されており、これらのことから鼓膜の線維構造、特に円周報告線維の走行は、陽圧対応型の後天的要因によるものと思われた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 吉成宏巳、古和田勲: "豚生体鼓膜における圧力負荷条件と耐圧強度" Otology Japan. 6[4]. 443 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H.Yoshinari,A.T.Yokobori,Jr.: "The Mechanical Test Method fot Biomedical Membrane." Bio-Med.Mat.and Engin.4,No.4. 333-340 (1994)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi