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三陸沖岸水域における冷水性浮遊性珪藻類の生活史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08833002
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分時限
研究分野 海洋生物学
研究機関東北大学

研究代表者

谷口 旭  東北大学, 農学部, 教授 (30002091)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード珪藻プランクトン / 春季ブルーム / 休眠胞子 / 現地性 / 異地性 / 生活史 / 三陸沿岸水域 / 海洋プランクトン
研究概要

三陸沿岸水域における春季の植物プランクトンブルームは冷水性珪藻類によるものであり、期間は短いものの、生産量は大きい。夏一秋季にはそれらの種はプランクトン相から姿を消すので、異地性種であるのか、休眠期を持った現地性種であるのかが不明である。そのいずれであるかによって春季ブルームが湾外水の消長に支配される現象であるのか否かが判定されるので、その生活史を解明することは極めて重要である。本研究では東北大学農学部海洋生物資源教育研究センターを利用して宮城県女川湾における特に冷水性珪藻プランクトンの栄養細胞群集ならびに休眠胞子群集の季節消長を調査し、その生活史を解析した。その過程では、環境要因として水温、塩分、各種栄養塩濃度のほかに溶存酸素量も測定した。
研究の結果、最も冷水性の性質が強い Thalassiosira nordenskioeldii群集の大部分は異地性であるが、一部の休眠胞子が同湾で越夏することが明らかになったので、異地性群と現地性群が混合してブルームを起こす、多起源群であることが推定された。このような多起源の特性が、環境条件変動幅が大きい沿岸水域において本種が生残するために有利に働いていることが理解された。その他の主な冷水性種の多くは、大部分が現地性であることも明らかになった。これらの成果の一部は既に国際学会で発表された。これらの成果は、過去2年間に亘って単年度研究として行われた他のプランクトン群集の生活史研究成果と合わせて報告すべく印刷中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Inoue, I. d A. Taniguchi: "Seasonal distribution of vegetative cells and resting spores of the arctcboreal diatom T. nordenskioldii CLEVG in Oncgawc Bay" Proc. Intern. Diaton Symp.(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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