• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

デスモスコレキダ科線虫類によるオパール質外骨格の生成機構

研究課題

研究課題/領域番号 08833007
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分時限
研究分野 海洋生物学
研究機関東京大学

研究代表者

白山 義久  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60171055)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード線形動物 / デスモスコレキダ科 / オパール / 電子顕微鏡 / 外骨格
研究概要

本年度の研究実施計画に基づいて、東京大学海洋研究所研究船「淡青丸」KT-96-06次航海において、相模湾の北緯35度東経138度20分水深1500mの地点において海底堆積物をマルチプルコアラーを用いて採取し、その試料を船上において直ちに63ミクロンのプランクトンネットで洗浄して動物を濃縮し、電子顕微鏡観察用に常法にしたがって固定・保存処理を行った。この試料から研究室においてデスモスコレキダ科線虫類を分別し、一部をそのまま凍結乾燥・炭素蒸着処理し、エネルギー分散型X線分析装置(EDX)を装着した走査型電子顕微鏡を用いて外部形態の観察および2次元的元素分析を行った。その結果、採集したデスモスコレキダ科線虫類4種は、特徴的な輪状の外骨格構造であるデスメンが、その外見的特徴はそれぞれ異なるものの、いずれも大部分オパール質からなることが明らかになり、オパール質外骨格を持つことが普遍的なこの動物の特徴であることが明らかになった。またEDXを装着した透過型電子顕微鏡を用いた縦断切片の観察からは、デスメンが薄片上のシリカに富み、電子密度の非常に高い物質が積み重なってできており、体内にも類似の構造がみられることが確認された。しかし、詳細な元素分析の結果、この体内の構造にはシリカがほとんど無いことも明らかになり、体内から体外に分泌された後で、オパール質が海水中から析出する機構のあることが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.SHIRAYAMA: "DESMOSCOLECID NEMATODES PRODUCE QPAL.EXOSKELETON" Zoological Scieuce. 13(suppl.). 29 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi