研究課題/領域番号 |
08833012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
海洋生物学
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研究機関 | 横浜商科大学 |
研究代表者 |
小林 雅人 横浜商科大学, 商学部, 教授 (20195811)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | イセエビ個体群 / 個体群の維持機構 / フィロソーマ幼生 / 漂流ハガキ / 五島列島福江島 / 幼生の輸送と分散 / 幼生の回帰メカニズム / 海潮流の動態 / フィロリ-マ幼生 |
研究概要 |
いせえび類の中で、わが国で最も多く漁獲されるイセエビ(Panulirus japonicus)の海洋における生活史を理解し、個体群維持機構を解明することを目的として、イセエビ親個体群の生息域からのフィロソーマ幼生の漂流経路、輸送先と分散状況を調査するための漂流ハガキを用いた現場実験(3年間継続)を行った。 1. 漂流ハガキの放流実験:一昨年度、昨年度に引き続き、長崎県五島列島福江島の南東、崎山沖において、漂流ハガキを連続して6回(1998年7月1日、6、14、20、27、30日、合計6000枚)放流した。放流点と放流方法は一昨年、昨年と同様である。漂流ハガキは、放流翌日〜195日(五島列島北部)までに380枚、ほぼ全てが海岸に漂着して回収された(回収率6.3%、昨年度に比べ0.3ポイント上昇)。漂着地域は、昨年度同様にほとんどが福江島あるいは五島列島内で、五島列島周辺の海水の滞留傾向が継続していることが示唆された。 2. 五島列島南東部でふ化した幼生の行方:本研究を開始した96年度以降3年間にわたり、幼生のふ化時期に放流した漂流ハガキがl年以上経過後も五島列島内の海岸に漂着していることから、五島列島南部の滞留傾向の強い流動環境によって、イセエビ幼生は自らがふ化した沿岸へ回帰する可能性がかなり高いものと考えられる。つまり、この3年間は五島列島南部でふ化した幼生が出生地へ回帰するために都合の良い流動環境であったといえる。今後は、92年にみられた流動環境のように、漂流ハガキが太平洋沿岸へ輸送されやすい状況が生じるメカニズムについて検討して行きたい。
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