研究課題/領域番号 |
08835009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
咀嚼
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小野塚 実 岐阜大学, 医学部, 講師 (90084780)
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研究分担者 |
西山 勝弘 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20084783)
長崎 幸雄 岐阜大学, 医学部, 講師 (50021457)
渡邊 和子 岐阜大学, 医学部, 講師 (40158621)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 老化 / 加齢 / 咀嚼 / FGF / 遺伝子 / 脳 / SAM |
研究概要 |
期待した脳内遺伝子発現に対して咀嚼の影響が殆ど認められないことが強く示唆されたので、SAMの咀嚼機能を減退させた時の学習効率の変化及び脳内(特に海馬体と内嗅野)のimmediate-early genesの一つであるc-fos発現の動態変化を解析し、老齢期の記憶形成に及ぼす咀嚼運動の役割を検討した。 認知機能の低下は高齢者痴呆の最大の特徴の一つであるから、認知機能の解析に適しているMorris water maze(モリス水迷路)法を用い、咀嚼パロメーターに連結した学習動態を検索した。動物の学習パフォーマンスはデジタルビデオカメラに収録し、パフォーマンス時間とパフォーマンス距離はコンピュータ制御下で自動的に記録した。その結果、咀嚼機能を減退すると学習効率が有意に低下することが分かった。 この際の脳内機構をc-fos発現を指標として免疫組織化学的に検索した。水迷路task後c-fos productのポリクローナル抗体を用いたDesjardins et al.(1997)の方法を用いて行った。検索は特に海馬体の全c-fos陽性ニューロンの数をオリンパスのデジタル画像ファイリングシステム(HC-2000)とNIHイメージプログラムを併用して全自動的に算出、得られたデータは統計学的視点(ANOVAやStudent'stテストなどを導入しモデルシステムを作成する)から解析した。その結果、咀嚼機能を減退させることによって、海馬体のc-fos発現が著しく減少され、咀嚼運動が海馬機能の維持に重要な役割を果たしていることが明らかになった。
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