研究課題/領域番号 |
08835014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
咀嚼
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
安井 幸彦 島根医科大学, 医学部, 教授 (30174501)
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研究分担者 |
津森 登志子 島根医科大学, 医学部, 助手 (30217377)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 大脳基底核 / 黒質 / 赤核 / 上丘 / 小細胞性網様体 / 顎運動 |
研究概要 |
三叉神経運動核に直接投射するニューロン(運動前ニューロン)は延髄の小細胞性網様体に最も多く存在することが知られている。本研究ではラットを用いて、まず大脳基底核の主要な出力部位の一つである黒質網様部から赤核を介して小細胞性網様体へ連絡する神経回路について、順行性および逆行性標識法の併用により解析した。その結果、黒質網様部の背外側部のニューロン群が小細胞性網様体に投射する赤核背側部のニューロン群に投射線維を送り、その細胞体や近位樹状突起と対称性のシナプスを形成していることを示した。つぎに、上記と同様の方法により、黒質網様部背外側部からの線維が三叉神経運動核の運動前ニューロンの細胞体や樹状突起とシナプス結合することを証明した。さらに、小細胞性網様体へ投射する上丘ニューロンと皮質顎運動領域および黒質網様部からの投射線維との結合関係を解析した。その結果、小細胞性網様体へ投射する上丘ニューロンと皮質顎運動領域および黒質網様部からの投射線維の分布は上丘中間層から深層にかけての最外側部において一致していた。この部位を電顕下で観察すると、大脳皮質からの線維は小細胞性網様体へ投射する上丘ニューロンの樹状突起と非対称性のシナプスを、黒質線維は細胞体や樹状突起と対称性のシナプスをそれぞれ形成していた。 赤核背側部は大脳皮質顎運動領域からの投射を受けることが知られているので、この部位が顎運動に関わる大脳皮質および大脳基底核出力系の収束部位の一つであることが示唆された。また、小細胞性網様体へ投射する上丘ニューロンには大脳皮質および大脳基底核の顎運動関連領域からの線維が収束することが明らかとなった。
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