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述語の意味による日本語談話理解システム

研究課題

研究課題/領域番号 08837008
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分時限
研究分野 談話(ディスコース)
研究機関横浜国立大学

研究代表者

中川 裕志  横浜国立大学, 工学部, 教授 (20134893)

研究分担者 森 辰則  横浜国立大学, 工学部, 助教授 (70212264)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード自然言語処理 / 日本語 / 複文 / 主語 / 省略 / 述語 / 意味 / 語用論
研究概要

日本語複文の場合は、主節と従属節の間の関係が接続助詞によって明示されている。そこで複文に関する研究成果を直接利用できる場合として、まず二つの文の間の談話関係(例えば、順接)が文の表現によって明示されている場合を扱った。具体的には、「から」「ので」などの接続助詞に対応する文頭や文末で使われる「だから」、「…だもので」などがあり、これらによって前の文と後の文の関係が分かる場合を扱う。この際、ふたつの文の述語の意味ないしは語用論的性質によって、ふたつの文の主語の同一指示関係にいかなる制約が課せられるかを明らかにした。日本語では、頻繁に主語が省略されるから、このような制約を明らかにすることは、省略された主語の指示対象を同定するために不可欠である。主要な結果としては、従属節の述語をその意味によって、物理的動作、感情、感覚、社会的関係などに分類し、その意味分類によって主節と従属節の主語の一致、不一致を予測する制約を明らかにした。この制約により、「ので」文においては88%の精度で主語の一致、不一致を予測できた。また、この予測を行なう処理システムも試作した。一方、文頭、文末の「だから」、「…だもので」については、その文と因果関係にある文を探す方法を提案した。話言葉のコーパスで約60%について提案した方法が予測に成功した。これについても処理システムを試作した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 中川裕志: "順接複文における主語の共参照関係の分析" 自然言語処理. 3・2. 59-74 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 中川裕志: "日本語の終助詞の意味論「よ」「ね」「な」を中心として" 自然言語処理. 3・2. 3-18 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 西沢信一郎: "接続助詞「ので」による順接複文の共参照関係の解析" 人口知能学会誌. 11・4. 629-636 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 木村啓一: "用語の意味情報を利用した日本語複文の共参照関係の推定" 情報処理学会論文誌. 38・3. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 和泉直樹: "シナリオ文書の解析による存在・行動マップの作成" 電子情報通信学会論文誌レター. J79-D-III11. 1993-1996 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsunori Mori: "Zero Pronouns and Conditionals in Japanese Instruction Manaals" Proceedings of the 16th COLING. 782-787 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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