研究課題/領域番号 |
08837011
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
談話(ディスコース)
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
新美 康永 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (00026030)
|
研究分担者 |
西本 卓也 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (80283696)
小林 豊 京都工芸繊維大学, 工芸学部(平成9年度のみ), 助教授 (40027917)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 音声対話 / 対話制御方式 / 音声認識誤り / 音声認識の信頼度 / 確認発話 / 情報伝送効率 / 文脈解析 / インターネット / 情報項目 / 認識発話 / 対話インタフェース / 情報の組織化 / 操作発話 / 印象発話 / インタフェースの原則 |
研究概要 |
現在の音声認識技術では、認識の誤りを完全になくすことは不可能である。従って、音声対話では、話者の意図した情報を正しくシステムに伝達するために聞き返しや確認を含む柔軟な対話戦略が要求される。また、音声認識システムの性能によって、一つの発話で伝達可能な情報量も自ずと限られてくる。本研究では、このような観点から音声対話システムにおける対話制御戦略を定量的に検討することを中心に、次の3点について重点的に研究した。 1. 対話制御方式のモデル化と解析---音声認識の信頼性が定量的に評価できるものと仮定して、信頼性の高い部分は受理し、低い部分は確認や再入力を促したりする方式の数学的モデル化を行った。音声対話システムの性能を、(1)N(n):n個の情報項目を含む1つの発話を最終的に受理するまでに、ユーザとシステムとの間で交わされた平均発話数、(2)P(n):受理された発話の内容が正しい確率、によって評価し、これらの量と音声認識システムの性能との間の定量的な関係を導いた。(新美) 2. 音声対話システムにおける文脈解析---音声対話システムにおいて、ユーザの発話を的確に理解し、ユーザの次の発話内容を予測するために必要な文脈解析の新しい方法を提案した。「観光案内」をタスクとする音声対話システムを構成し、その有効性を検証した。さらに、文脈情報を利用して、ユーザの次の発話の内容を予測する方法を提案し、OZ方式により収集された対話を用いて定量的に評価した。(新美、小林) 3. 音声対話によるインターネット・インタフェース---インターネット上のデータベース検索をタスクとする音声対話システムを想定して、模擬対話実験を行い多量の対話を収集した。これらの対話を書き起こし、ユーザ発話の中に現れる単語とインターネット画面との関係を解析し、効率の良い情報検索が行えるための対話制御戦略を検討した。この結果に基づいて、実際に音声認識システムを用いた対話インタフェースを構築し、その効果を確認した。(西本)
|