• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

数学学習におけるコミュニケーションの役割に関する調査・実験研究

研究課題

研究課題/領域番号 08837013
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 談話(ディスコース)
研究機関山口大学

研究代表者

関口 靖広  山口大学, 教育学部, 助教授 (40236089)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードコミュニケーション / ディスコース / 数学教育 / 論証指導 / 数学的証明 / 認知モデル / メタファー / 数学学習
研究概要

本研究は、現行の中学校数学における学習指導を、近年の教育研究及び認知心理学研究におけるコミュニケーションに関する成果をもとに再検討し、これからの情報化社会に対応したものへ改善することを目的とした。数学能力の発達には、記号や士気、数学用語、図、表、グラフ等、数学的表現に係わる数学系ディスコースの習得が重要に関わっており、生徒はそれらを今日の情報化社会において表現、伝達及び探究の道具として自在に駆使できるようになることが求められている。平成8年度は、数学学習におけるコミュニケーションの実態を把握するために、様々なタイプの中学校数学の授業を観察するケーススタディを行い、以下の知見を得た:
1 教師と生徒間のコミュニケーションでは、生徒の側の発現は頻度が多い場合でも教師に比べて短いものが多く、表現方法が限られている傾向がある。
2 コンピュータとの対話の場は従来の教室内コミュニケーションに新しい次元を導入する可能性をもっている。しかし、その場は現状ではまだ極めて限られた状態にある。
3 ティーメティーチングは、数学科教員間の円滑なコミュニケーションが図られている場合、生徒と教師のコミュニケーションの機会を広げる豊かな可能性をもっている。
平成9年度は、前年度に得た知見に基づき、数学学習において効果的なコミュニケーションを促進する方法の開発を行った。数学的ディスコースの中でも重要な「数学系照明」をG.レイコフの認知モデル理論から分析した。従来の論証指導で用いられている認知モデルを分析し、より豊かなコミュニケーションを育成する見地から新たなモデルの利用を提案した。それに基づき、中学2年生の図形の論証の単元で教授実験を行い、コミュニケーションを豊かにするための教材及び指導法として、学習ファイルを活用しながら論証を「冒険の旅のストーリーを語る」活動として理解させていくものを開発した。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 関口 靖広: "数学学習における教室内ディスコースの分析について:その質的研究の意義と課題" 日本数学教育学会第29回数学教育論文発表会論文集. 367-372 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 関口 靖広: "Models for understanding proof" 日本数学教育学会第30回数学教育論文発表会論文集. 567-572 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuhiro Sekiguchi: "On the analysis of classroom discourse in learning mathematics : Issues of its qualitatie pproaches" Proceedings of the 29th Presentation of Theses on Mathematical Education. 367-372 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yauhiro Sekiguchi: "Models for understanding proof" Proceedings of the 30th Presentation of These on Mathematical Education. 567-572 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 関口靖広: "Models for understanding proof" 日本数学教育学会第30回数学教育論文発表会論文集. 567-572 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 関口靖広: "数学学習における教室内ディスコースの分析について:その質的研究の意義と課題" 日本数学教育学会第29回数学教育論文発表会論文集. 367-372 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi