研究概要 |
lacIが導入されたBig Blue F344ラットとLECラット(LEC/Crj)のF1のラットにLECラットを再度交配させて得られたF1バッククロスのうち、wild atp7bを持つlacI遺伝子導入LECラット(BB-LEC^<lacI+/-,atp7b+/->)、mutant atp7bを持つ1acI遺伝子導入LECラット(BB-LEC^<lacI+/-,atp7b+/->)を選別した。これらのうち、雄動物について肝炎を発症しない6週齢と肝炎発症期の24週齢及び慢性肝炎期の40週齢における肝臓でのlacI遺伝子の突然変異頻度を測定した。別にBBLEC^<lacI+/-,atp7b+/->における突然変異頻度に対する対照として20週齢でのBig Blue F344ラット^<lacI+/+>の突然変異頻度についても測定を行った。 その結果、雄BB-LEClacI+/-,atp7b-/-8匹中の平均変異頻度は12.8x10-5±8.3、肝炎発症のマーカーである血漿GPT(IU/L)は1461±1485、肝臓中銅含有(オg/g wet weight)は265±72であった。一方、対照であるBigBlue F344 lacI+/+についての結果は、2匹中の平均変異頻度が0.5x10-5、肝炎発症のマーカーである血漿GPT(IU/L)が66、肝臓中銅含有量(オg/g wet weight)が5であった。この結果より、肝炎発症により変異頻度が約26倍上昇することがわかった。
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