研究課題/領域番号 |
08839017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫の制御機構
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
福井 宣規 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60243961)
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研究分担者 |
上川路 信博 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (90224659)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 単一MHC / ペプチド複合体 / T細胞受容体 / GPI / トランスジェニックマウス / T細胞の選択 / MHC / in vitro / T細胞分化 |
研究概要 |
glycosyl-Phosphatidylinositol(GPI)anchorをもつ蛋白質は細胞と培養することにより、細胞膜にとりこまれ細胞表面に発現するという特徴を有する。胸腺内不細胞分化におけるTCR・MHC/ペプチド相互作用をin vitroで解析し得るassay系を樹立する目的で、MHCクラスII分子/ペプチド複合体をGPIアンカー型分子として発現させ、その可溶性formを精製した。可溶性GPIアンカー型MHCクラスII/ペプチド複合体をCHO細胞と培養することにより、この複合体に特異的な単クローン抗体で染色される細胞表面での発現を認めたが、この′proteitransfer′による複合体は特異的T細胞ハイブリドーマを活性化し得なかった。また、MHCクラスI、クラスII分子欠損マウス由来の胸腺上皮細胞株に′protein transfer′後、CD4^-CD8^-T細胞と培養することにより、CD4^+CD8^+T細胞の生存率の上昇が観察されたが、CD4^+CD8^-T細胞への有意な分化は誘導できなかった。 一方、単一MHCクラスII/ペプチド複合体を発現したトランスジェニックマウスを数系統樹立し、同一のMHC/ペプチド複合体が正の選択のリガンドにも負の選択のリガンドにもなり得ることを明らかにした。また、単一MHCクラスII/ペプチド複合体により選択されたT細胞の抗原受容体(TCR)の構造を詳細に解析することで、特異的なTCR-ペプチド相互作用が正の選択においても関与することを示唆する知見を得た。
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