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「学校空間」の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08871032
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関大阪大学

研究代表者

阿部 彰  大阪大学, 人間科学部, 教授 (90054832)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード学校風土 / イメージ分析 / 空間 / 場 / 関係 / 包括的学習環境 / 映像分析 / 学習条件整備 / 包括性 / 学習環境 / 映像解析
研究概要

前年度に引き続き、本研究では、人間のあらゆる学習の機会・場・関係を「包括的」な視座に立って考察し、自発的、永続的、双方向的な学習活動を支援するための実際的な指針を得ることを期し、従来、付随的、付帯的な価値や立場しか認められなかった、物理的・時間的・人的「空間」(スペース)や「関係」の実態に焦点を当て、その意義と役割を明らかにしてきた。本研究の萌芽的性格は、教育事象をとらえる視座を一転し、いわば「裏窓から見る」研究の方法を、まず学校を舞台に試行したことにあった。このことは、操作的、可測的な側面に偏りがちな、従来の観点だけでは、複雑多様な人間発達の諸相を精確に把握するのには制約と限界があり、学校の雰囲気・傾向・風土、人間関係の機微、コミュニケーション手段としてのノンバーバルなシンボル(しぐさ、見ぶり、表情)などを加味することが必要不可欠である、との事由によるもので、この観点からの研究をさらに深めた。
本研究の方法上の特色は、文書資料によるほか、既存映像、収録映像の分析にあって、ことに、教室、校庭等における行動の継続観察記録による遊びや人間関係について、これまでに蓄積した既存映画フィルムや多くの実地収録映像を生かして、精緻かつ客観的な分析に取り組んだ。
学校教育において、副次的な、息ぬきの部分としか見なされていなかった「場」や「関係」に対する精緻な分析を通じて、児童生徒の人間形成、対人関係における「学校空間」の学習環境としての意義が見直され、病理現象(いじめ、不登校、不適応)の改善、教室や校舎の設計、指導体制のあり方など、学習諸条件の整備に有効な示唆を得ることができた。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 阿部,彰: "「感性」を基盤とする学習環境の整備に関する試論" 大阪大学人間科学部紀要. 24. 34-52 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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