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日本語話者のrとlの弁別能力測定方法の確立及びこれを用いた学習効果の測定

研究課題

研究課題/領域番号 08871059
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関東京商船大学

研究代表者

高木 直之 (たか木 直之)  東京商船大学, 商船学部, 助教授 (30272727)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード第2言語音認識 / 言語音認識 / 英語音声学 / rとl / rとlの聴き取り / 第2言語音の聴き取り / 音声学
研究概要

昨年度に学習実験に参加してもらった被験者に、再度rとlの聞き分けのテストを行い、学習によって得られた成果が、約一年後にどれほど保持されているかを、検証した。4名の被験者の内、1名は多少の弁別能力の低下が見られたが、学習開始前のそれよりは格段に良かった。残りの3名では学習実験終了時と同様の弁別能力が観察された。
これまで弁別能力の測定には主に刺激を一つずつ呈示し、それがrかlかを答えさせる方法を用いてきたが(one-interval identification task)、3つの刺激をその中の1つが常に他の2つと異なるように呈示し、被験者に何番目の刺激が他の2つと異なるかを答えさせる方法(oddity discrimination task)を被験者に与えて見たところ、刺激の間の時間(Inter Stimulus Interval,discrimination task)を被験者に与えて見たところ、刺激の間の時間(Inter Stimulus Interval,ISI)が短いと正答率が極端に悪くなることが判明した。学習実験の結果、語頭のrとlをほぼ100%の正確さで聞き分けられるようになった被験者でも、67%の正答率にしか達しなかった。英語を母語とするコントロール群の実験にまではいたっていないので、これがタスクそのものの困難さを表すのか、それとも日本人であるがための差なのかは、現時点では明確でない。しかし日本語にある子音なら、例えば「ただた」と一息に言われても、確実に繰り返すことが可能で、従って真ん中の「だ」が他の2つの「た」と違うと報告できるであろうことを考えると、このタスクが真にメイティブスピーカーと同様のrとlを獲得したか否かを判別する道具として有効である可能性が高いと思われる。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高木 直之: "日本語話者に対する英語のRとLの弁別訓練の可能性と限界について" 電子情報通信学会技術研究報告. SP97. 1-8 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Naoyuki Takagi: "On measuring native Japanese speakers' sensitivity to English |r|-|l| contrast in a one-interval identification task with confieence ratings" The Journal of the Acoustical Society of America. 1100・4. 2689-2690 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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