研究課題/領域番号 |
08873011
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
太田 肇 滋賀大学, 経済学部, 教授 (30223837)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 仕事人 / インフラ型組織 / プロフェッショナル / 専門職 / 組織 / 組織と個人 / テレワーク / 個人主義 / 直接統合 / 間接統合 |
研究概要 |
企業及び従業員に対するインタビュー調査、ならびに従業員に対する意識調査(郵送)を実施した。調査結果の分析によって判明したことはつぎのとおりである。 まず、研究職、コピーライター、クリエーター、アナリストなど専門性の高い職種に属する者は、「組織人」よりも「仕事人」に近い価値観、志向を有している。彼(彼女)らは組織に対して限定的に関与し、組織を一種のインフラストラクチャーとしてとらえる傾向がある。さらに、研究職と事務職との比較では、前者が「インフラ型組織」を志向する傾向が強いことが実証された。これは、研究職などのプロフェッショナルにとって有機的組織が適合するという従来の説を部分的に否定するものであり、専門的職種のマネジメントにおける新しい知見といえる。 また、研究開発組織、広告会社、コンサルタント会社、ゲームソフト会社、生命保険会社など、専門的職種の比重が高い組織の構造は、「インフラ型組織」に近いということも明らかになった。 要するに、個人の働き方は組織中心から仕事中心へと変わりつつあり、とりわけ増大する専門的職種に対しては、従来理想的な組織形態とされた有機的組織よりも、むしろ「インフラ型組織」の方が適合するということである。 これらの調査結果を踏まえて、新しい組織形態としての「インフラ型組織」をモデル化した。今後はさらにこのモデルの精緻化を行う予定である。
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