• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

クラスターイオンの非破壊的飛行時間質量分析

研究課題

研究課題/領域番号 08874069
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 物理化学
研究機関東京都立大学

研究代表者

城丸 春夫  東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (70196632)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードクラスター / イオン検出 / 非破壊検出 / 炭素クラスター / 質量分析 / 誘導電荷検出器 / TOFスペクトル / イオンビーム / 質量スペクトル / レーザー蒸発法 / クラスターイオン / 飛行時間法 / プラズマ輸送 / 2次電子放出
研究概要

本研究ではパルスイオンビームの非接触非破壊の検出手段として誘導電荷測定法を確立すること、またそれを種々のイオンビーム実験に応用することを目的として実験を行った。まずイオンが通過する穴の径やシールド、メッシュの効果を検討する為に、種々の形状の誘導電荷検出電極を製作した。これをレーザーアブレーション/飛行時間質量分析装置に組み込み、炭素クラスターの質量スペクトルを測定した。点電荷が検出器を通過するモデルで電極近傍の電場計算を行い、実験で得られた誘導電荷信号と比較解析したところ両者は定性的に一致した。信号検出系の改良も行い最終的には十分に高い分解能とS/N比で質量スペクトルを得ることができた。
この検出器の感度がクラスターサイズに依存しないことを利用し、炭素クラスターの正確なサイズ分布を求めたところ、特定の条件下では炭素数数百の大きいクラスターが大量に生成していることがわかった。また非破壊検出という特性を生かし、負イオンクラスターの光脱離効率の測定を行った。さらに負イオンクラスターを固体表面に入射して2次電子放出効率の衝突エネルギー依存性の精密測定を行った。表面衝突実験では特にSEMで入射イオン量をモニターしにくいため、誘導電荷検出器の使用が有効であった。以上の結果の一部は内外の学会において発表するとともに論文として公表した。また、最近いくつかの研究グループが誘導電荷検出器の有用性を認めてその導入を検討を始めたことも成果としてあげたい。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Moriwaki 他5名: "Dual pathway of carbon cluster formation in the laser vaporization" J.Chem.Phys.107. 8927-8932 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi