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巻貝はなぜ右巻なのか-巻型鏡像異性の生態遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08874107
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関東京都立短期大学

研究代表者

浅見 崇比呂  東京都立短期大学, 健康栄養学科, 助教授 (10222598)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード左右 / 進化 / 巻貝 / らせん / 成長率
研究概要

本研究の目的は、巻型鏡像異性の進化プロセスに関する帰無仮説を検証するために、巻型が遺伝的に逆旋した場合、巻き方向以外の形態発生は影響されず厳密に鏡像対称の形態が形成されるか否か、及び適応度を決定する生態的形質が同等であるか否かを検定することにある。
巻貝の巻型変異には、左右巻型が多型的に共存する場合と単型的な種に逆旋個体が稀に生じる場合がある。これら多型種群と単型種群では、体型及び交接行動が著しく異なり、鏡像異性の適応的意義を同等に論じることはできない。本研究の特色は、今日まで実験的解析が不可能であった単型種群を対象とし、巻型が遺伝的に分離する系統の左右巻型を比較する点にある。
左右巻型の成長・生存・産卵率を比較した。用いた系統、左右巻型のきょうだいの両親、そして左右巻型の3種類の要因について、分散分析を行った。その結果、両親が由来する系統およびきょうだいの両親の双方が生存・成長のいずれにも統計的に有意な効果をもたらしていることが判明した。しかし、左右巻型の間では、成長・生存・産卵率はいずれも有意に異ならないことが判明した。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Asami,T.,Cowie,R.H.,& Ohbayashi,K.: "Evolution of mirror images by sexually asymmetric mating behavior in land snails." The American Naturalist. 151(in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 浅見 崇比呂: "左巻き・右巻きのミラクル" 東海大学出版会(奥谷喬司編著), 350 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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