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Zピンチ方式による卓上型軟X線レーザの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08875016
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 応用物理学一般
研究機関東京工業大学

研究代表者

堀田 栄喜  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (70114890)

研究分担者 沖野 晃俊  東京工業大学, 工学部, 助手 (60262276)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード軟X線 / レーザ / Zピンチ / キャピラリー / 高速パルス電源 / 電子衝突励起
研究概要

本研究は、卓上型(高さ1200mm、長さ1500mm、幅1000mm)の高速パルス電源(最大出力電圧1MV、出力インピーダンス5Ω、パルス幅30ns)を設計・製作し、高速Zピンチ方式を用いたキャピラリー放電(管径〜数mm、管長〜10cm程度、最大放電電流〜200kA、立ち上がり時間〜10ns)により高温・高密度の安定なZピンチプラズマを生成し、電子衝突励起型の軟X線レーザ(波長〜20nm)を開発するとともに、さらに短波長の軟X線レーザを実現するための基礎資料を得ることを目的に行った。
装置は大略、コンデンサバンク電源、昇圧トランス、中間コンデンサ、キャピラリー放電部より構成されている。高速Zピンチ装置の製作にあたり、スイッチインダクタンスや負荷インピーダンスが電流の立ち上がりおよび負荷入力に与える影響を計算機シミュレーションにより調べ、以下の設計値が得られた。負荷のキャピラリー部および出力スイッチのインダクタンスを50nH以下に低減することが難しいので、パルス電源の全静電容量を3nFに抑えて、電流の立ち上がりを速くする。このとき最大電流200kAを得るためには、中間コンデンサの最大充電電圧は1MVとする必要がある。純水を誘電体(比誘電率81)として用いるので、パルス幅30nsを得るためには中間コンデンサの長さは40cmになる。昇圧トランスには飽和磁束0.01Wbの鉄芯を用い、飽和を起こさないためには巻数比は2:30とした。また、コンデンサバンク電源には2.2μFのコンデンサを3台直列接続して用いた。
模擬負荷を用いた回路試験では、変圧比12、放電パルス幅100nsが得られた。設計値の約1.5倍の放電周期になっているが、これは模擬負荷部のインダクタンスが大きいためであると考えられる。
まだ、アルゴンを用いた放電実験には至っていないが、ほぼ予定どおりの電源が製作できたので、今後、放電実験を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 室,森,大野,沖野,堀田: "キャピラリー放電を用いた軟X線レーザ装置の設計" 電気学会研究会資料 プラズマ・放電合同研究会. EP-96 ED-96. 63-71 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 美,小室,園田,沖野,堀田: "キャピラリー放電を用いた軟X線レーザ装置の設計と製作" 電気学会全国大会予稿集. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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