研究課題/領域番号 |
08875024
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
富田 佳宏 神戸大学, 工学部, 教授 (10031147)
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研究分担者 |
安達 泰治 神戸大学, 工学部, 助手 (40243323)
渋谷 陽二 神戸大学, 工学部, 助教授 (70206150)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 多結晶体 / ポリマー / 非アッフィンモデル / 分子動力等 / メゾスケール / 機能形態設計 / シミュレーション / 階層構造 |
研究概要 |
材料の応答はそれを構成している原子レベルの応答まで遡ることにより原理的には解明できるが、マイクロ・メゾスコピックレベルの応答と原子レベルの応答を直接関係付けるためには、その間に存在する極めて大きな時空的な隔たりを埋めることが不可欠であり、現状では困難である.そこで、原子レベルの特性を保持しつつ時空的に数段階大きなレベルを扱うことが出来るス-パマイクロモデルの構築の可能性を検討し、以下の結果を得た。 (1)非結晶性ならびに結晶性高分子材料を構成する高分子鎖の要素であるモノマーの原子間力顕微鏡による詳細な観察により、その構造解析行った。さらに、分子動力学を用いた緩和状態の解析ならびに変形の解析によりモノマーの応答ならびに極限強度を検討した。その間、必要な原子間ポテンシャルの評価も行った。 (2)モノマーを複数個結合し、その応答と相互作用を詳細に検討しモノマーの集合としての等価まスーパーマイクロメカニカルモデルを構築した。ついで、多くのスーパーマイクロメカニカルモデルを結合して、非アッフィン高分子鎖モデルを作成し、マクロな高分子の力学的応答ならびに極限強度を表現できることを確認した。 (3)マクロな変形を加えることにより、局所的な分子鎖の変形ならびに配向を制御し、高分子材料のミクロな機能ならびに形態設計を考える上での基礎を構築できた。 今後結晶性金属材料のス-パマイクロモデルの構築に本研究成果を適用可能であると考える。
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