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水による微細加工を目的としたハングリーウオ-タと材料との相互作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08875028
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 機械工作・生産工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

戸倉 和  東京工業大学, 工学部, 教授 (10016628)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード微細加工 / ハングリーウオ-タ / 相互作用 / 溶存ガス / 溶存物質
研究概要

本研究は,材料加工における水の役割に焦点を絞り,微細加工への適用の可能性を検討するものである.ハングリーウオ-タを得るために超純水製造装置に取り付けた脱気モジュールの脱気状態を調べるために,溶存酸素計で溶存酸素濃度を測定した.この測定結果をもとに,脱気モジュールの最適な設置箇所を決めるとともに,配管経路を最適化することができた.
溶存酸素を取り除いたハングリーウオ-タと材料との相互作用を検討するため,酸化物の代表としての石英ガラスを取り上げた.ガラスとハングリーウオ-タに相対的な運動を与え,表面に生ずる変化を観察しようとしたが,残念ながら現時点では相互作用の詳細を明らかにするには至っていない.
そこで、水との反応性が指摘されているセレン化亜鉛を取り上げ,脱気超純水に浸して,セレン亜鉛が吸収する紫外光を照射した.その結果,照射部分だけに溶出が認められ,その溶出量は照射時間とエネルギー密度に比例した.これは,紫外光を照射することにより,局部的な高温状態が形成されこれが超純水と反応したものと解釈できる.局部的な反応を起こせたことは,微細加工への適用の可能性を示唆する結果と考えられる.
この結果は,水があたかも化学薬品のように振る舞うことを示したもので,加工手段,あるいは機械加工における工具のようにも解釈できる.環境への負荷を減らすことが我々の使命でもあり,ここで水の特性を把握してその効果を利用しようとするのが本研究のねらいである.相互作用を明らかにすることは未だできていないが,環境に優しい水の材料加工への適用をさらに詳細を詰めていきたい.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 瀬尾克之,戸倉和: "光照射によるZnSeの水熱加工に関する研究" 1997度精密工学会学術講演論文集. 1997年度春(掲載頁未定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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