研究課題/領域番号 |
08875075
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
安藤 真 東京工業大学, 工学部, 教授 (90159533)
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研究分担者 |
桜井 仁夫 (櫻井 仁夫) 東京工業大学, 工学部, 助手 (30016620)
広川 二郎 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00228826)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 一層構造偏波変換板 / 広壁上スロット配列 / 狭壁上スロット配列 / 波動解析手法 / 精密解析モデル / スロットアンテナ / 導波管 / 偏波変換板 / ダイポール / 円偏波 |
研究概要 |
広壁上スロット配列の偏波変換 まず、1つのスロットと1つのダイポールの1ペアについて偏波変換板の製作誤差(ダイポールの高さ、位置、角度等)を考慮した解析を行い、実験により解析の妥当性と現実的な製作誤差に対する影響の無さ(反射特性、偏波特性)を確認した。さらに、この結果を基に実用化を目指した偏波変換板の設計、アンテナを製作し特性確認を行い、設計通りの特性を得ることができた。 狭壁上スロット配列の偏波変換 より精密な設計を行うために、狭壁上スロットの複雑な形状を分担者(広川)が3年前より開発中の現在最も精密な波動解析手法である有限要素法とフーリエ変換を併用したモーメント法により導波管の外壁を含めた正確な解析を行い、厳密な解析モデルに対する数値計算を進め、偏波変換の最適設計を行った。また、既存の航空機搭載レーダーのフランジまで含めた計算を行い、最適な一層構造偏波変換板を設計、試作によりその妥当性を立証した。しかし、交差偏波成分によるグレーティング・ローブが発生した。そこで、偏波変換板の位相を制御することによりこのグレーティング・ローブを低減する方法を提案し、実験によりその妥当性を確認した。 一般的なスロットアレーへの適用の検討 「一層構造偏波変換板」の一般的な適用性について、この精密解析モデルにより、種々のスロット配列に対する最適ダイポール列の設計と特性シミュレーションを行い、既存の全ての導波管スロットアンテナに対する可能性を明らかにし、具体的には、ビームチルトアンテナへの適用、漏れ波アンテナへの適用、既存のスロットアレー(例えば、ラジアルライン・スロットアンテナ)への適用等を検討中である。さらに、「直線偏波一層構造偏波変換板」としての特性解析を行い、その可能性を検討中である。
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