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輸送現象の連結的不安定性問題の概念の構築

研究課題

研究課題/領域番号 08875143
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 化学工学一般
研究機関神戸大学

研究代表者

片岡 邦夫  神戸大学, 工学部, 教授 (20031081)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード反応の不安定性 / 流動の不安定性 / 複雑系の連結 / 非線形現象 / 分岐現象 / 化学振動
研究概要

輸送現象における複雑系の連結(流動と反応の複雑系の連結)として、(1)初期の目的どおりの回転円盤流動系における銅イオンの限界電流状態での電極反応実験、(2)テイラー渦流のカオスと自己触媒型反応(B-Z反応)の化学振動との連結の流動系反応実験、(3)反応場となるテイラー渦流の流動遷移の分岐現象と軸方向混合特性の流動・物質移動実験を試みた。
1.回転円盤上に埋め込んだ銅製矩形局所陰極に銅イオンが放電する電流密度の時間変動を観察することにより、回転円盤上の境界層の発達、流動遷移の一応の結果を得た。しかし、回転円盤の不安定性と反応および流動とのカップリングによる非線形現象の連結効果を確認するには至っていない。今後、研究を進めて行きたい。
2.自己フィードバック性を素過程に有するB-Z反応をCSTRで行い、その下流に非線形性の強いテーラー渦流反応器(TVFR)を連結して、B-Z反応の化学振動に対する流体カオスのカップリング効果を観察した。CSTRで動的平衡状態のB-Z反応液をTVFRに供給した場合、TVFR内では安定した単一ピーク振動となった。CSTRで単一ピーク振動状態のB-Z反応液をTVFRに供給した場合、TVFR内では単一ピーク振動に類似した化学振動を呈するが、流れ方向濃度勾配拡散と局所ミクロ混合が影響して不安定になることが明らかになった。
3.TVFRの流動の不安定性と混合特性については環状部流動域のアスペクト比と定常操作に至るスタートアップにおける履歴性と再現性が重要なポイントであり、低レイノルズ数領域では分岐現象に強い履歴性があること、流体カオスが発生する高レイノルズ数になると履歴性は弱くなること、軸方向混合特性(軸方向有効拡散)においてバリアーとなる渦境界の波動の効果を見いだした。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N.Ohmura,K.Kataoka: "Instabilities of the Belousov-Zhabotinsky Reaction in a Taylor Vortex Flow Reactor with Constant Flow" J.Chem.Eng.Japan. (審査終了).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] N.Ohmura,K.Kataoka: "Effective Mass Diffusion over Cell Boundaries in a Taylor-Couette Flow System" Chem.Eng.Sci.(審査終了).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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