研究課題/領域番号 |
08875191
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
福富 兀 東京工業大学, 工学部, 教授 (40016407)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ミクロゲル / 二種粒子混合系 / マトリックス分散 / 規則的配列 / 面心立方 / NaCl結晶 / 構造固定 / シ-ド重合 |
研究概要 |
1.シミュレーションの結果、粒子の広範囲な規則的配列は次のようにして形成されることが判った。 空間的にランダムに配置された粒子は、中間的な状態を経て規則的に配列した粒子のクラスターを形成する。この過程は偶発的で、構造形成の時間は一定でない。このクラスターが形成されると、これをもとに急速に規則的配列が生長する。 2.異種、同径の二種粒子混合系では同種粒子間よりも異種粒子間の反撥力が小さな場合、規則的な粒子配列が起ることをシミュレーションの結果見出した。またこの構造の同定から、NaClの結晶のそれと同じであることが判った。実際にこの構造が発現することを、4-ビニルピリジンと表面に水酸基をもつスチレンの両ミクロゲル系で確認した。 3.直鎖状のポリビニルアルコール(PVA)と水酸基でおおわれたメチルメタクリレートのミクロゲル(S-MMA)の混合系において、S-MMAがPVA中で規則的に配列すること、S-MMAを少なくすると規則的配列を保ったまま粒子間距離が大きくなること、シ-ド重合によってS-MMAを連結できること、またシ-ド重合によって規則的構造が破壊されることはなく、粒子の配列は面心立方配置であることを明らかにした。
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