研究課題/領域番号 |
08876008
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
難波 成任 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50189221)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 植物病原モリキューテス / 16SrRNA遺伝子 / ダイレクトシークエンス / 階級分類 |
研究概要 |
本研究は、これまで遅滞していた植物病原モリキューテスに関する研究の飛躍的な進歩を足がかりに、世界中の植物病原モリキューテスのすべてを対象にそれぞれの16SrRNA遺伝子を解析し、分子系統学的な関係を調べ、本微生物の分類体系を確立し、その起源を明らかにし、解析データを元に本微生物のモリキューテス綱における系統進化学的位置を解明し、植物病原モリキューテスの階級分類確立の基盤を築くことを目的として行った。 まず東南アジアおよびヨーロッパ各地より各種ファイトプラズマ分離株を熱め、そのゲノムを精製した。そして、各ゲノム試料を鋳型に、特異的なプライマーを用いてPCRを行い、16SrRNA遺伝子を増幅した。次に、増殖した16SrRNA遺伝子を単離・精製し、ダイレクトシークエンス法により全塩基配列を決定した。これにより得られた塩基配列データとデータベースより得られた配列を用いて、分子系統樹を構築した。得られた解析データをもとに、モリキューテス網における本微生物群の属レベルにおける系統学的位置を明らかにした。つづいて、ゲノムレベルでの近縁関係に関する解析データをもとに、属以下での系統関係を解析し、「種」のレベルでの系統関係を明らかにした。以上の知見を基に、ファイトプラズマの階級分類の体系を確立し、さらに「種名」を導入した。
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