研究課題/領域番号 |
08876026
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅野 純夫 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (60162848)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 半減期 / DNA / 経口 / 食物 / ニワトリ / 肉 |
研究概要 |
食物より経口的にDNAが血中に移行するかを検討するために、健常人のボランティア(のべ10人、男性9女性1、25-43歳)に依頼し、約400gの鶏肉(空揚げしたもの)を経口摂取した後、1、2、3、4、5時間後に静脈血1mlを採取し、それよりDNAを抽出し、PCRにて卵白アルブミン遺伝子のDNAを増幅することにより、ニワトリ由来のDNAの存在を検討したところ、全例でニワトリ由来のDNAを見いだせなかった。PCRの感度は約20pg(細胞10個分)であるので、循環血液量を31として、ニワトリ由来のDNAは、どの時点でも、多くとも血中に60mg以下であると推定された。鶏肉中のDNAが少なくとも10mg以上存在することを考えると、食物中のDNAの血中への移行はほとんど起こらないということがいえる。 さらに、血中でのDNAの安定性を検討する目的で、100μgのプラスミッドDNAをマウスに尾静脈注射し、目よりの採血を経時的に行い、その血中半減期を測定したところ、2分以下であった。一方、ヘパリン採血したヒト血液中に100μgのプラスミドDNAを入れた場合はDNA分解による半減期は10分以上であった。これから、仮に、食物からDNAが血中に移行しても、速やかに失われてしまうことが考えられる。ただ、失われてしまうメカニズムとして、血中での分解以外の可能性も考えなければならない。こうしたことは、今後の研究の課題であろう。
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