研究課題/領域番号 |
08876045
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 新潟大学 (1997-1998) 筑波大学 (1996) |
研究代表者 |
杉山 博信 新潟大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (60015807)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 水文特性 / ゴルフ場開発 / 土壌環境 / 土壌微生物 / CO_2濃度 / 地温 / CO_2発生量 / 炭素含有量 |
研究概要 |
本研究は、ゴルフ場が沈黙の緑の空間へと変貌することを憂慮して、それへの警鐘及び自然と開発の共生を目指す最適な指針確立のための基礎研究である。ゴルフ場流域における水文観測と土壌中CO_2ガス濃度の定期的・集中測定さらには散水降雨装置付カラム実験を実施して、次のような課題を攻究した。 (1)ゴルフ場の内外における土壌微生物活動の比較、(2)土壌中CO_2ガス濃度と雨水浸透能、土壌水分量さらには地温との関連性の明確化、(3)健全な開発計画基準思想の提言。 なお、ゴルフ場における生態系破壊の実態調査とその分析をも検討項目に掲げたが、調査期間が短いために実のある検討ができなかった。 得られた成果を略述すると以下のとおりである。 1. 土壌中CO_2発生量は、地温と気温に依存し、含水比40-60%が、快適な発生環境である。 2. 芝根の呼吸および土壌微生物の活動は、地温と土壌水分量に依存する。 3. ゴルフ場流域における土壌中CO_2ガス濃度の日変化と地温のそれを直視すると、両者のピークに4時間程度のズレが読みとれる。このことより、CO_2ガス濃度と地温の関係がヒステリシスを呈することが示唆される。 4. 土壌中CO_2ガス濃度の推定式には、地温以外のパラメータ、すなわち流域保留量の導入が必要である。 5. 弱降雨強度でのカラム実験より、地温と土壌中CO_2ガス濃度の関連性が強いこと、CO_2濃度の日変化波形は明瞭であること、表層付近では大気と土壌圏とのガス交換が活発になされていること、さらにはCO_2ガス濃度の変域は400-1,200ppm程であること等を明らかにした。 6. ゴルフ場流域における土壌は未熟土であって、土壌微生物の活動には劣悪である。開発計画に土壌の団粒化対策を盛り込むことが、必要のようである。
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