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哺乳類フェロモン受容感覚系についての比較細胞学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08877003
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関杏林大学

研究代表者

高見 茂  杏林大学, 保健学部, 講師 (30192628)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード鋤鼻器 / 鋤鼻上皮 / 鋤鼻上皮細胞 / PGP9.5 / G蛋白 / Gl / 胎児 / 成人 / 副嗅球 / ヒト / ラット / 糖蛋白 / 樹状突起 / 糖蛋白質 / 免疫組織化学 / 電気泳動 / レクチンブロット / フェロモン
研究概要

約3ヶ月齢の胎児(2例)の鼻中隔を含む鼻部の組織切片を作製し、鋤鼻器の有無を検索した結果、鼻中隔底部の両側に鋤鼻器の存在を確認した。次に神経細胞および神経内分泌細胞に特異的に発現しているニューロン特異的エノラーゼ(neuron-specific enolase,NSE)、Protein gene Product 9.5(PGP9.5)に対する抗体を用いて免疫染色をおこなった。その結果、鋤鼻器上皮細胞および鋤鼻神経束が免疫陽性を示していた。次に、神経細胞および神経内分泌細胞にのみ.認められるカルシウム結合タンパクであるcalbindin-D28k(CaB)の免疫活性を調べたところ、鋤鼻上皮細呼の多くが免疫陽性であった。さらに、動物の鋤鼻受容細胞に含まれるアデニル酸シクラーゼを抑制するG蛋白Giのαサブユニットに対する抗体Gi-α2で染色したところ、胎児鋤鼻上皮細胞の一部が免疫陽性を示していた。以上の結果は、胎児が情報伝達機能をおこなっている鋤鼻上皮細胞を有している事を示唆するものである。さらに、生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(gonadotropin-releasing horm6ne,GnRH)に対する抗体で免疫染色をおこなったところ、鋤鼻神経束に沿ってみられる細胞が免疫陽性を示した。
成人の鼻中隔粘膜の組織切片を観察したところ、1例から鋤鼻上皮が観察された。鋤鼻上皮細胞の中にPGP95免疫弱陽性を示す細胞が散見され、またGaB抗体に対して中程度の免疫陽性を示す細胞もみられたが、上皮下に太い神経束は観察されなかった。これに加えて、鋤鼻上皮の存在するレベルでの鼻中隔粘膜を観察したところ、PGP9.5またGnRH免疫陽性を示す神経線維が上皮直下に密にみられ、なかには上皮内に貫通しているものも認められた。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高見 茂: "ヒト鼻腔化学受容細胞の細胞生物学的研究における最近の進展" 日本味と匂学雑誌. 5. 97-108 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 高見 茂: "ヒトに鋤鼻感覚系はあるのか?" 蛋白質,核酸,酵素. 41・14. 2093-2100 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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