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膵β細胞GABA分泌特性の細胞生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08877006
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関東北大学

研究代表者

八尾 寛  東北大学, 医学部, 教授 (00144353)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード開口放出 / 膵内分泌 / 膵島ホルモン / GABA / パッチクランプ法 / HPLC法 / インシュリン / 血糖値調節機序
研究概要

1.マウス膵臓ランゲルハンス島からβ細胞をRorsman & Trube(1986)の方法で単離した。これを小脳培養細胞の細胞体を接触させ、両者にパッチクランプ法を適用した。β細胞に脱分極パルスを与えることにより、Ca^<2+>電流を観察したにも関わらず、小脳培養細胞に GABA誘発電流を認めなかった。
2.同様の実験をニスタチン穿孔パッチ法を用いて行ったが、脱分極やグルコース刺激にを与えたときのβ細胞からのGABAの遊離を認めなかった。
3.ラット膵臓ランゲルハンス島をサンプリングチューブに集め、遊離されるGABAをHPLC法により定量した。細胞内総GABA量の2.5-6%が浮遊液中に放出された。
4.グルコース刺激によるGABA遊離の上昇は認められなかった。
5.以上により、グルコース刺激や脱分極により、GABAが放出されない可能性が考えられる。GABAの分泌は他のメカニズムにより制御されていかも知れない。他の可能性として、グルコースや脱分極により分泌されるGABAは、自発的に遊離されるものに比べわずかであることが考えられる。測定精度を上げることにより、以上の可能性を明らかにしていく必要がある。また、GABAの遊離とインシュリンの分泌を比較する必要がある。
6.膵α細胞由来の株細胞のαTC6は、GABA_A受容体を発現していることが報告さている(Gaskins et al.1995)。これを単離β細胞と共培養し、密着した細胞どうしから記録することにより、GABAの分泌を捉えることを計画している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 八尾 寛: "Noradreraline modulates transmitter release by enhancing the Ca^<2+> seasitivity of exocytosis in the dick ciliary presynagtic terninol." Journal of Physiology. 493. 385-391 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八尾 寛: "Intracellular mecharisms of potentiation noradrenaline in the duick ciliary presynaplic terrninal." Neuroscience Researches Supplencnt. 20. S84 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八尾 寛: "Cellulor mechanisms of potentiation of transmitter release by noradrenalipe" Japanese Journal of Physiology. 46. S108 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八尾 寛: "シナプス前終末情報伝達の可塑性" 東北医学会雑誌. 108. 49-54 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八尾 寛: "E-SカップリングとCa^<2+>" Clinical Neurosciece. 14. 909-912 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八尾 寛(共著): "パッチクランプ実験法" 吉岡書店, 27 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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