研究課題/領域番号 |
08877014
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
時政 孝行 東海大学, 医学部, 教授 (50155511)
|
研究分担者 |
西村 俊彦 東海大学, 医学部, 講師 (30172696)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | Xenopus / 卵細胞 / 内因性Mチャネル / M電流 / 電位依存性K+電流 / バリウム感受性 / クロライド電流 / ウシ蛙交感神経節細胞 |
研究概要 |
本研究の主たる目的はXenopusの卵細胞に内因性Mチャネルが存在するか否かについて回答を得るためにM電流の存在を電気生理学的に証明することであった。研究計画に従い成熟卵細胞を用いた膜電位固定実験を行いイオン電流を記録した。実験には助成金により購入したデータ取得・解析装置を用いた。 【実験結果】 〔1〕保持電圧(-70mV)から脱分極側で活性化される外向きカリウム電流には潅流液中に投与したバリウム(0.1-2mM)により容量依存性に抑制される成分が存在した。〔2〕バリウム感受性カリウム電流は、時間依存性成分と非依存性成分から構成されていた。〔3〕時間依存性成分の膜電位依存性はいわゆるM電流の膜電位依存性と等価であった。〔4〕バリウム感受性、時間依存性成分の薬理学的な性質に関してはテトラエチルアンモニウムや4-アミノピリジンに非感受性であることを証明した。以上の実験結果によりXenopusの卵細胞がMチャネルを内因性に有している事が確定したので、学会等に報告した。内因性クロライド電流の性質に関してもいままで報告されていなかった実験結果が得られたので併せて報告した。本研究は脳細胞のMチャネルに対するプローブとしてのDNAを卵細胞から大量に入手する事に対する理論的背景を与えた。尚、研究発表の欄にはウシ蛙交感神経節細胞のM電流に関する研究成果、購入したデータ取得・解析装置を用いて行ったウサギ副交感神経節細胞での研究成果なども記載した。
|