研究課題/領域番号 |
08877020
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
岡島 史和 群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (30142748)
|
研究分担者 |
正 公枝 群馬大学, 生体調節研究所, 教務員 (40201561)
戸村 秀明 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (70217553)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 情報伝達 / ホスホリパゼC / カルシウムイオン / スフィンゴシン1ーリン酸 / スフィンゴシンキナーゼ / G蛋白質 |
研究概要 |
スフィンゴシン1ーリン酸(S1P)は最近PDGF,IgEなどの細胞内2次情報伝達物質として機能していることが報告されている。また、最近我々はこのS1Pを各種無傷細胞(ERTL-5甲状腺細胞、ラット肝細胞、HL-60白血病細胞、N1E115、1321アストロサイトマなどの神経系細胞、3T3線維芽細胞など)に作用させるとおそらく細胞膜受容体を介しホルモンなどのような1次情報伝達物質として様々な応答を発揮することを見い出した。このようにS1Pは1次および2次情報伝達物質の機能を兼ね備えたユニークな新規情報伝達物質である。そこで本研究ではS1Pの生成酵素であるスフィンゴシンキナーゼの活性調節とS1Pの細胞外への放出の機構に関して検討した。無傷細胞に標識スフィンゴシンを作用させ生成する標識スフィンゴシン1ーリン酸をYLCにより分取しその活性をスフィンゴシンキナーゼ活性とした。その結果、上記の調べた全ての細胞で程度の差はあるが活性が検出できた。このようにスフィンゴシンキナーゼは広く各種細胞に発現していることが確認された。種々の薬剤で処理し本酵素の活性変化を観察したところホルボールエステルで活性化がおこることが確認できた。しかし、上記細胞で細胞内S1Pが検出できる条件下でも細胞外にはS1Pが検出できない。このようにS1Pを細胞外に放出する機構に関しては今後さらに検討の必要性がある。
|