研究課題/領域番号 |
08877044
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長嶋 和郎 北海道大学, 医学部, 教授 (50010377)
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研究分担者 |
田中 伸哉 北海道, 医学部, 助手 (70261287)
澤 洋文 北海道, 医学部, 講師 (30292006)
篠原 敏也 北海道大学, 医学部, 助手 (90241306)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | JCウイルス / NF-1 / 転写因子 / Callular tropism / microinjection / regulatory region / PML / 髄液診断 / JC virus / yeast one-hybrid system / X / archetype JC / COS-7 / cellular tropism |
研究概要 |
1.Clontech(Palo Alto,CA)社のyeast one-hybrid system)を用いてJC virus NF-1領域に特異的に結合する蛋白を同定した。NF-1配列を用いたスクリーニングで30個の陽性クローンから4個はこれまでにdata baseに登録されていない未知遺伝子であったためにこのDNA配列を確認し、NF-1/Xをcloningし、その発現が脳に多いことを示した。 2.ヒトに無症候性に感染し、常時尿に排泄されている型Archetype JC virusであるCY株(調節領域が原始型)がCOS-7細胞で増殖することを見いだし、この細胞を用いた解析系を樹立した。Mad-1(調節領域がPML型)と調節領域をCYに変えたキメラウイルスCY/Mad-1で感染性を調べ、cellular tropsimに調節領域が関与していることを示した。 3.Microinjection法により非感受性細胞であるCOS7でも細胞膜を越えてvirusを注入するとvirusの増殖が見られることから、virus感染に細胞膜因子が存在することを示唆した。 4.過去2年間に日本国内にて発症が確認されたPMLの5症例のregulatory regionを解析し、4例のPML型と1例のArchetype JCの症例を見い出し、報告した。またPMLの髄液を用いたPCRによる診断方法を確立した。
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