研究課題/領域番号 |
08877048
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
仲野 徹 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 胚性幹細胞 / 幹細胞 / 始原生殖細胞 / 細胞分化 / 遺伝子クローニング / 造血幹細胞 / マウス / 転写因子 |
研究概要 |
マウス胚性幹細胞は哺乳類において、自己複製能と分化における全能性が実験的に確認されている唯一の細胞株である。また、始原生殖細胞はその分化過程の初期においては分化の全能性を有しているが、生殖巣に侵入するころから全能性を喪失することが知られている。すなわち、全能性の幹細胞から、生殖細胞の幹細胞に分化するわけである。これら二つの細胞、胚性幹細胞と生殖細胞における遺伝子発現の異同を解析することにより、両者で特異的に高発現している遺伝子、あるいは、一方のみで高発現している遺伝子、を知ることができる。この考えのもとに、SAGE(Serial analysis of gene expression)法を用いて、両者の遺伝子発現プロファイルを解析することを計画した。 この目的のためには、始原生殖細胞を比較的高純度で集める必要がある。そこで、始原生殖細胞に特異的に発現する遺伝子である、組織非特異的アルカリフォスファターゼ(TNAP)遺伝子座にLacZ遺伝子をノックインした遺伝子組み換えマウス(TNAPβgeo)を用いて、始原生殖細胞の単離を行った。この方法は、従来の方法に比べて効率よく始原生殖細胞を単離できるものであるが、胎生12.5日胚を用いた場合においても、一回の操作で約10、000個の始原生殖細胞しか単離することができない。現在、ほぼSAGE法によるスクリーニングに必要な量のRNAを単離することができた状態にある。
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